ハッキングの詳細
19日にハッキングを報告したグローバル仮想通貨取引所Liquid Global(リキッドグローバル)は20日、その詳細に関するレポートを公開した。
Liquid Globalは19日11時ごろ、ハッカーによってホットウォレットから資産が流出したことを報告。当初、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、XRP(リップル)、TRX(トロン)、EWT(Energy Web Token)といった銘柄が流出し、調査を行っていると説明。
最新の報告ではその詳細が明らかになっている。以下が流出金額に関する詳細だ。
- 合計100億円(9,135万ドル)に相当する仮想通貨資産が何者かによって抜き取られた
- その金額のうち約18億円(1,613万ドル)分のERC20トークンを他取引所の協力を得て凍結されている
- 69銘柄の仮想通貨がDEXなどのプラットフォームへ送金された
- Liquid Earnというプログラムが扱っている資産は影響を受けていない
また、流出した銘柄の全リストはこちら で記されており、BTCやETH、XRPのほか、SANDやENJ、UNI、USDC、MKR、LINKなども含まれている。
資産の安全を確保するために、追って通知があるまで仮想通貨をLiquid walletに預け入れないように要請している。
今後の対応
報告書によると、Liquid Globalは今も攻撃の手段などを調査している。
サービスについては、仮想通貨の出金を停止しているが、法定通貨の入出金及び取引などのサービスは依然として利用できる。