JCBA、仮想通貨などデジタル資産活用の地方創生支援に関するセミナー開催へ
JCBAが地方創生を支援
一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)は7日、「デジタルアセットを活用した地方創生等に係る支援案件の公募」に関する自治体向けオンライン説明会を、9月14日(火)13時~14時に開催すると発表した。
本説明会ではデジタルアセットの地方創生への活用方法、トークンエコノミーによる地域のファン創出、公募に関する支援の流れなどについて解説するという。
JCBAは8月に、ビットコイン(BTC)をはじめとする仮想通貨のユースケースの理解の促進を通じて、投機の道具というネガティブなイメージを払しょくすることを目指すユースケース部会にて、デジタルアセットを活用した地方創生などに関する自治体・NPOなどの支援案件の公募を開始していた。
公募について
本公募は、デジタルアセット(仮想通貨、デジタル通貨、デジタル証券、NFTなどの総称)を活用して地方創生などの社会的課題の解決を図るプロジェクトを募集するものであり、地方自治体、公共団体、NPOなど、地方創生に関わる団体が対象となっている。募集期間は8月11日(水)~10月29日(金)17時。
JCBAは、公募開始に伴い、次のように説明していた。
当協会は、暗号資産交換業者等の暗号資産・ブロックチェーン関連ビジネス事業者、コンサルティングファーム、法律事務所、税理士など現在約100社が会員となっており、暗号資産、ステーブルコイン、STO及びNFTなどブロックチェーン上のデジタルアセットに関する幅広い領域を取り扱っています。このため、会員の知見を活用した支援体制が整っております。
地方自治体による地方創生においては、IEO(Initial Exchange Offering)を実施し、地方支援者から資金調達することを想定している。地域企業においては、デジタル地域通貨などを利用してその地域の人々やファンから資金調達を行い、支援者は独自の商品開発に参画することもあり得るという。
JCBAはIEOに関して、次のような点で地方創生に寄与し得るとし、「暗号資産を触媒に地域の自主性を尊重し、持続的な成長を目指す」と説明した。
- 「まち」の活性化──衆知を取り入れたオープンガバナンスによる地域全体の活性化
- 「ひと」の活性化──トークン保有を通して世界で地域に関心を持つファンを創出
- 「しごと」の活性化──独自財源の確保と多様な意見によって特色ある産業を育成
JCBAは、コインチェック、bitFlyer、ビットバンクなど仮想通貨取引所を運営する企業を中心として構成されているが、なかでもコインチェックは今夏、国内で初めてIEOのサービスを提供開始しており、パレットトークン(PLT)の資金調達、上場を成功裏に収めている。
応募した団体は、こうしたJCBAの会員企業が有する知見やノウハウを活用してサポートを受けることができると強調していた。
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IEOとは
IEO(Initial Exchange Offering)とは、トークン発行によるコミュニティの形成・強化や資金調達を暗号資産(仮想通貨)取引所が支援するもの。これまでのICOに代わる資金調達方法で、その名の通り仮想通貨取引所にて行われる。
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