仮想通貨カルダノ(ADA)、大型アップグレード・アロンゾの実装完了

カルダノのアップグレード完了

暗号資産(仮想通貨)カルダノは13日朝、大型アップグレード「アロンゾ」の実装を無事完了したことがわかった。開発に携わるIOHK社が発表した。

アロンゾ(Alonzo)はカルダノ・メインネットにスマートコントラクト機能を追加する為のアップグレード。カルダノの開発フェーズにおける3段階目の「Gouguen」に含まれている。

アロンゾ・アップグレードは日本時間13日午前6時47分頃、無事実装を完了した。

スマートコントラクト機能の導入により、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)などの開発・提供がカルダノ上でも行われる道が開けると期待されてきた。

アップグレード完了後、ADA価格は約9%下落しており、事実売り(セルザファクト)的な値動きを見せている。

出典:CoinMarketCap

アロンゾの詳細

IOHK社によれば、アップグレードの名称は米国の著名数学者であるアロンゾ・チャーチ(Alonzo Church)氏に由来するという。また、DEX(分散型取引所)やアルゴリズム型のステーブルコインなどのユースケースも可能であると述べ、カルダノのdApps(分散型アプリ)プラットフォームの為の新たな礎が構築されたと評した。

アロンゾの実装の背景には、20年3月のバイロン(Byron)・リブートやシェリー(Shelley)アップグレードが大きかったとIOHK社は説明した。バイロンの実装により、新たなコードベースを導入、そしてシェリーの実装によりカルダノがより分散化されたモデルに近づいたという。

カルダノ専用のデータ統計サイトPoolToolによれば、カルダノのステーキングを行っているウォレットは827,812に達している。また、ステーキング総額は総供給量の約71%に相当する5,805億ドル(約6.4兆円)に上る。

今後の計画

また、IOHK社はdApps機能がまだ導入されたばかりであるため、今後は多少の問題が生じる可能性もあると言及。dAppsを開発するチームのコード能力がハッキングなどを阻止するためにカギになると分析した。

長期的には、Goguenの先にある第4フェーズのBasho(芭蕉)と第5フェーズのVoltaire(ヴォルテール)を通じてスケーラビリティ機能の拡大とガバナンス体制をさらに分散的かつ持続可能なシステムに移行していく予定だとしている。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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