ジョージ・ソロス設立のヘッジファンド、ビットコインなど仮想通貨の保有を認める

ソロス・ファンドCEO、仮想通貨保有明かす

世界の3大投資家の一人であるジョージ・ソロス氏が設立したSoros Fund Management社のDawn Fitzpatrick CEOは6日、ビットコイン(BTC)などの暗号資産(仮想通貨)の保有を明らかにした。以前から関係筋の話として憶測があったが、初めて保有を認めた格好だ。

今回、同ファンドのCIO兼CEOであるFitzpatrick氏がブルームバーグのインタビューに出演。米国経済の現状や、インフレについて語る中でビットコインをはじめとする複数の仮想通貨保有を明かした。

我々は複数の銘柄を少量保有しているが、仮想通貨のコインそのものよりもDeFi(分散型金融)などのユースケースの方が興味深いと捉えている。

また、今週5万ドル(550万円)の大台を回復したビットコインについては、「もはや単なるインフレヘッジ」ではないとコメント。今週4日にバンカメが発表した調査レポートを引き合いに、仮想通貨市場全体の時価総額が2兆ドル(約220兆円)を超え、ユーザー数も世界中で2億人に上ることから「仮想通貨は主流になった」とした。

これまでの動向

Soros Fundの仮想通貨投資が公表されたのは今回が初であるものの、仮想通貨関連の企業への出資は以前から行ってきた。

21年3月にはモルガン・スタンレーやマスミューチュアルと共にNYDIG社の2億ドル(220億円)資金調達ラウンドに参加。また、米国の仮想通貨データソリューション企業Lukkaにも出資した経緯がある。

Soros Fund Managementは著名投資家ジョージ・ソロス氏が設立したヘッジファンド。現在はファミリーオフィスの顧客にサービスを提供している。

以前から同ファンドが仮想通貨取引を開始することは示唆されていた。7月上旬には複数の関係者が「今後数週間で仮想通貨取引を承認する」と述べ、仮想通貨に関する事前調査が進められていたことを明かした。

関連:ジョージ・ソロスのヘッジファンド、ビットコインなど仮想通貨取引開始へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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