はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「デジタル資産の市場規模は無視できない」バンカメ、仮想通貨などのリサーチを開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨等のデジタル資産をリサーチ

米メガバンクのバンカメ(Bank of America)は4日、デジタル資産のリサーチを開始したことを正式に発表した。

今回の発表に合わせてレポートも公開。デジタル資産の市場規模は無視できないほど拡大しており、効率性向上や摩擦の軽減の観点から、あらゆる業界を変革する可能性を秘めていると評価。一方で、リスクについても言及している。

バンカメについては、「暗号資産(仮想通貨)市場に特化したリサーチチームを設立した」と7月にブルームバーグが報じた。その際ブルームバーグは、リサーチチームの設立に関するバンカメの内部メモを入手したと報道の根拠を説明していたが、今回バンカメから正式発表が行われたことになる。今年7月には、バンカメによる仮想通貨関連サービスの提供も相次いで報道された。

関連バンカメ、欧州仮想通貨ETPの関連サービスを提供か

設立されたリサーチチームは、以前の報道の通り、2013年にバンカメに入社した金融業界のベテランであるAlkesh Shah氏が主導。リサーチの対象は「仮想通貨」だけでなく「デジタル資産」と広く定義しており、発表するレポートでは、ステーブルコインやNFT(非代替性トークン)、中央銀行デジタル通貨(CBDC)などについても、様々な視点から情報を提供すると説明している。

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ゲームのアイテムやアート作品などで、幅広く活用が進んでいる。

▶️仮想通貨用語集

関連:大企業の関心集める「NFT」の魅力とは|主な特徴と将来性を解説

今回の発表でバンカメは「デジタル資産の市場規模は2兆ドル(約220兆円)に達しており、ユーザー数は2億人に上る」と指摘。市場が無視できない規模になっているとする根拠を説明した。

また、Shah氏は「ビットコイン(BTC)は重要だが、デジタル資産のエコシステムは、もっと幅広い」と説明。「我々は、金融、技術、サプライチェーン、ソーシャルメディア、ゲームなど、業界を超えた影響を探っていく」とした。

レポートの内容

今回の発表と合わせて公開されたレポートの名称は『Digital Assets Primer:Only the first inning』。一般公開されておらず、入手するにはバンカメにコンタクトを取る必要がある。しかし、海外メディアの中にはレポートを入手した企業もあり、すでにレポートの内容は出回っている。

Shah氏の指摘のとおり、レポートではビットコインだけでなく、「DeFi(分散型金融)やNFTのような新しいユースケースが市場を成長させている」と指摘した。

関連DeFi(分散型金融)とは|初心者でもわかるメリット・デメリット、重要点を徹底解説

また、「デジタル資産のエコシステムが拡大し、市場に参加する個人投資家が増加するにつれて、規制当局の目が厳しくなっている。これは、規制が整備されていない『開拓時代の西部(ワイルド・ウエスト)』と呼ばれる状況が、終了に一歩近づいた可能性がある」と説明。

その上で、「規制が整備されれば、将来的により多くの企業がデジタル資産を購入したり、デジタル資産のエコシステムに参加したりするかもしれない」との見方も示している。

関連米SEC委員長「仮想通貨のステーブルコインはカジノチップに類似」

バンカメはレポートで、「16万超の企業の業績発表について、以下のようなキーワードの利用状況を、2009年1Q(1月から3月)から2021年8月2日まで分析した」と説明。そして、デジタル資産に対する関心は最近、最も高くなっていることが分かったとしている。

  • 仮想通貨
  • ブロックチェーン
  • ビットコイン
  • イーサリアム(ETH)
  • アルトコイン
  • DeFi
  • NFT

一方でバンカメは、上述した規制整備をリスクの1つに上げている。デジタル資産の成長や時価総額など、あらゆる面でエコシステムに影響を与える可能性があるとした。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/30 火曜日
19:30
ビットコインで利回りを狙う|Lombard(ロンバード)・LBTCの始め方
Lombardを通じてビットコインを利回り資産として活用する方法を解説。LBTCの仕組みや始め方に加え、注意点やリスクも整理しました。
19:11
USDHがハイパーリキッドの成長を加速させる理由
USDHはなぜハイパーリキッドを強化するのか?仕組みから収益循環、HYPEへの影響までわかりやすく解説します。
17:14
ハイパーリキッド「Hypurr NFT」エアドロに高い関心、初動のフロアプライス1000万円弱に
暗号資産(仮想通貨)HYPEを発行する分散型取引所ハイパーリキッドのNFTコレクション「Hypurr」が配布され、フロア価格800万円、24時間取引高105億円を記録した。特に希少NFTは最高7000万円で落札するなど反響を呼んだ
16:34
マーチャント・バンカーズ、ビットコイン購入 不動産の暗号資産決済に本格参入
マーチャント・バンカーズが3億円分のビットコインを購入し、FINX JCryptoと協業。不動産決済サービスや暗号資産事業強化へ動き出す。
16:25
ネイルサロン運営コンヴァノ、ビットコイン取得額が累計104億円に
東証グロース上場のコンヴァノが約15億円相当のビットコインを追加購入し、累計取得額が104億円に到達。同社は2027年3月末までに21,000BTC保有を目指している。
15:08
金融審議会が「第3回暗号資産WG会合」開催、上場審査プロセスにも言及
金融審議会が暗号資産の金商法一本化を検討。インサイダー取引規制と情報開示義務を導入し、投資家保護を強化する方針。JVCEAの審査実績や委員からの懸念も明らかに。
13:40
NYDIG、仮想通貨トレジャリー企業の評価指標「mNAV」を批判 ”不正確で誤解招く”
NYDIGは最新レポートで、仮想通貨トレジャリー企業の評価に使われるmNAV指標を強く批判した。不正確で投資家を誤解させる可能性があると指摘し、「業界から削除すべき」と主張した。
13:15
仮想通貨ファンドから1200億円流出 FRB利下げ観測後退受け=CoinShares
CoinSharesが先週、仮想通貨投資商品から約8億ドルが流出したと報告した。ビットコインとイーサリアムから流出し、ソラナとXRPでは流入が続いた。
11:51
米政府閉鎖危機に警戒感募る中ビットコイン反発、SECの新基準はアルトコインETFに追い風
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+2.56%の1BTC=114,666ドルと反発した。 デリバティブ市場では、3億3000万ドル以上の…
11:30
バイナンス、企業向けインフラソリューションをローンチへ
仮想通貨取引所バイナンスは、従来の金融企業向けにインフラソリューション「Crypto-as-a-Service(CaaS)」をローンチすると発表。ローンチの背景や内容を説明した。
11:05
仮想通貨購入発表で株価22倍暴騰のQMMM、米SECが株取引を停止
米SECがデジタル広告企業QMMMホールディングスの株式取引を強制停止した。仮想通貨購入計画発表後に株価が暴騰し、SNSを通じた価格操作の疑いが指摘されている。
10:50
急成長の分散型取引所Aster、トークンの分割エアドロップを検討 CZとの関係性も明らかに
分散型デリバティブ取引所Asterが独自仮想通貨ASTERのベスティング方式エアドロップを検討している。Asterは前バイナンスCEOであるCZ氏の支持も背景に躍進している。
10:15
ビットコイン急騰、米政府閉鎖リスクで「無国籍資産」への逃避資金流入|仮想NISHI
仮想通貨ビットコイン市場は28日から30日朝にかけて急騰した。BTCは法定通貨や国家に依存しない無国籍資産であり、政府機能や金融システムが不安定化する局面において上昇する傾向を持つ。
09:55
ブルームバーグETF専門家予測、SEC包括基準でアルトコインETF承認確率「ほぼ100%」に
米SECが仮想通貨ETFの包括的上場基準を承認し、原則上個別審査が不要となった。ブルームバーグのETFアナリストは承認確率が事実上100%と予測している。
08:30
12年間休眠のビットコインウォレットが活動再開、65億円相当BTCを移動
12年間休眠していたビットコインウォレットが29日に400BTCを移動したとアーカム・インテリジェンスが報告した。2013年11月以来初めての取引で、当時の取得価格から約16000%上昇している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧