バンカメ、仮想通貨関連サービスを拡充
米メガバンクのバンカメ(Bank of America)が、欧州で取引される仮想通貨ETP(上場取引型金融商品)の清算およびセルトメントサービスを提供していることが新たにわかった。CoinDeskが3つの情報筋の内容として報じた。
清算(クリアリング)とセルトメントの対象は、それらのETPを取引するヘッジファンドなどの機関投資家だ。従来の枠組みを通じて、ヘッジファンドはバンカメのプライムブローカーサービスから仮想通貨ETPへアクセスしていることを示す。
バンカメがETPの関連サービスを提供する背景には、ETPへの需要の高まりがあるとみられる。今年の2月に、ゴールドマン・サックスやJPモルガンなどの大手金融機関は21Sharesが提供する仮想通貨ETPへのアクセスをクライアントに提供していることがブルームバーグに報じられており、バンカメも追随した可能性がある。
また、欧州ではさまざまな銘柄の仮想通貨ETPが取引可能になっている。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のほか、カルダノ(ADA)やXRP(リップル)、ソラナ(SOL)、ポルカドット(DOT)のETPもドイツやスイスの証券取引所に上場している。
ETPとは
ETP(上場取引型金融商品)は、上場投資信託(ETF)、上場投資証券(ETN)、コモディティ上場投資信託(ETC)など、取引所に上場し特定の指標の値動きに連動する運用成果を目指す金融商品の総称。(野村証券引用)
▶️仮想通貨用語集
バンカメによる仮想通貨関連サービスの提供は直近相次いで報道されている。つい先週、ビットコインの先物取引を一部のクライアントへ提供するのを許可したことも報じられた。