ビットコイン過去最高値更新 米仮想通貨ETF動向まとめ
ビットコイン過去最高値更新
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)は20日、米ドル建て65,000ドルを突破。21年4月15日以来およそ6ヶ月ぶりに過去最高値(ATH)を更新した。
日本時間夜にATHを更新し、一時66,000ドルの高値を付けた。翌21日8時時点でも65,000ドル台の高値圏を推移する。
仮想通貨市場全体の時価総額も過去最高値を更新
ビットコインの高騰などを受け、仮想通貨市場全体の時価総額も過去最高値を更新している。2.6兆ドル(300兆円)の大台を突破した。
BTCドミナンスは前週比でプラス2.4%の47.5%で、ビットコインが市場全体を押し上げている。
最新のニュース動向
直近では以下のニュースが好感された格好だ。引き続き米国内でのビットコインETF関連の動向が注目を集める。
- ProShares社のビットコインETFの取引高好調
- VanEck社の先物ETFも来週始動の見込み
- 大手機関投資家Pimcoが仮想通貨への強気姿勢を表明
- Valkyrie社のビットコイン先物ETFが22日に取引開始(NEW)
ProShares社のビットコインETFの取引高好調
米時間19日からProShares社のビットコイン先物ETFが、米ニューヨーク証券取引所のArcaで上場。ティッカー「BITO」で取引を開始し、初日の出来高は歴代ETFのデビュー時の取引量2位にランクインする1,100億円(9.99億ドル)を記録した。
関連: 米初のビットコイン先物ETFが取引開始、初日の出来高1000億円突破
VanEck社の先物ETFも承認へ
また、ビットコインETFの申請を複数提出してきた米投資企業VanEck社のビットコイン先物ETFも登録される見込みが浮上している。
VanEck社は20日、米SEC(証券取引委員会)に「有効後目論見書」を提出。早ければ今週23日(土)にも承認される可能性がある。ティッカーは「XBTF」となる。
ProSharesも同様の「有効後目論見書」を先週15日に提出していた経緯があり、申請書類では18日より効力を発すると記述。週末が明けた後、19日に取引を開始する方針を打ち出していた。
さらに、20日にはビットコインETFの申請が審査期日を今月迎えるValkyrie社のビットコインETFが米時間22日より取引開始することが判明。仮想通貨メディアBlockWorksが、関係者のコメントとして報道した。
同社も「有効前目論見書」を20日に提出。ティッカーはBTFとなる。
ブルームバーグのETFアナリストであるEric Balchunas氏によればティッカーは一時BTFDとなる計画もあったが、21日時点では再びBTFに変更したと報告。SECがBTFDの略語を好まなかった可能性があると考察した。
BTFDは押し目買いを意味する仮想通貨界隈の略語である。
機関投資家も仮想通貨への投資強化を表明
また、米資産運用企業Pimco社のDaniel Ivascyn CIO(最高投資責任者)は20日、CNBCのインタビューにて仮想通貨への投資を強めていく方針を示した。
現在は、トレンド・フォロー戦略やクオンツ戦略の一環として特定の仮想通貨を取引する可能性を検討しており、その後、ファンダメンタル面での作業を増やしていくことも検討している。
これまで傘下のヘッジファンドによる仮想通貨関連の証券への投資を通じて、ビットコインなどへのエクスポージャーを得ていたと説明し、今後も段階的に仮想通貨という資産クラスへの投資を徐々に強化していくことを明らかにした。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します