米Invesco社、今週控えたビットコイン先物ETFのローンチ見送り=報道
ビットコインETF見送り
米大手資産管理会社Invesco社は19日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン先物ETFのローンチを行わない方針を明らかにした。ブルームバーグが報じた。
Invesco社は米ジョージア州のアトランタに拠点を置く大手投資会社。資産運用総額は170兆円(1.5兆ドル)にのぼる。
Invesco社の関係者はメディア各社に対して、以下のように発表した。
弊社は、当面、ビットコイン(BTC)先物ETFのローンチを検討しないことを決定しました。
しかし、我々はGalaxy Digital社とのパートナーシップを通じ、現物に裏付けられた仮想通貨ETFの実現を含め、引き続き変革的な資産クラスへのエクスポージャーを持つ商品群を投資家に提供していきます。
米時間火曜日にローンチを控えるProShares社のビットコイン先物ETFと併せて、Invesco社のビットコインETFは早ければ今週水曜日(20日)にローンチを控えていたところだった。
Invesco社のビットコインETFはVanEck社やGalaxy Digitalの先物ETFと同様に、CMEのビットコイン先物に投資するほか、カナダのビットコイン現物ETFやグレースケール社のビットコイン投資信託(GBTC)にも投資する予定だった。
現段階ではInvesco社がビットコイン先物ETFのローンチを見送った理由は明らかにされていない状況だ。なお、ProShares社は18日夜、ビットコイン先物ETFは米時間19日にローンチすることを発表している。
関連:上場投資信託「ビットコインETF」とは|初心者向けに特徴と重要ポイントを解説
ビットコインETF関連の米動向
また、ProShares社のビットコイン先物ETF以外でも、SEC(証券取引委員会)による審査期限を迎えるETFは多数ある。
ブルームバーグのETF専門家であるEric Balchunas氏はValkyrie社のETFも早ければ19日にローンチする可能性があると考察。同社の正式な審査期限日は10月26日だが、初の発行である事を活用して、待機期間の短縮を求めている場合も想定できると分析していた。
その他のビットコインETFの申請に関する最新状況はこちらから。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します