アマゾンウェブサービス、仮想通貨事業に携わる人材を募集 CBDC、NFTも視野
AWSが仮想通貨関連の人材を募集
EC大手アマゾンのクラウドコンピューティングサービス部門、アマゾンウェブサービス(AWS)は31日、暗号資産(仮想通貨)含むデジタル資産分野の求人を発表した。
AWSは、企業を対象とした事業用のクラウド・インフラを提供している。今回の求人では「金融サービスの専門家」を募集するとして、職務内容を以下のように説明した。
採用された者は、大手グローバル金融機関や、革新的なフィンテックなど当社の重要な顧客企業の幹部と仕事をして、彼らがデジタル資産(例:仮想通貨、CBDC、ステーブルコイン、セキュリティトークン、資産担保トークン、NFT)を扱う上で、価格決定から、決済、カストディまで様々な面で支援していく。
ビットコインなどの仮想通貨以外にも、中央銀行デジタル通貨(CBDC)やNFT(非代替性トークン)まで、幅広いデジタル資産と関わることが想定されている格好だ。
より具体的には、AWSのチームメンバーと協力して「デジタル資産の引受、取引処理、カストディなどをクラウド上で行うためのソリューションをお客様に提供する」ことも業務の一例として述べている。
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NFTとは
「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。
▶️仮想通貨用語集
仮想通貨事業のロードマップを策定中か
望ましい人物像としては、「金融サービス事業開発などの経験を持ち、分散型台帳またはブロックチェーン技術に精通していること」「金融サービス関連のITが大規模な規制対象となっていることを念頭に置いて、その複雑な詳細を理解していること」などが挙げられた。
アマゾンは以前より、デジタル資産関連の求人を行っており、7月には仮想通貨やCBDCの専門知識を持ち「デジタル通貨・ブロックチェーンの戦略およびプロダクトのロードマップの立案」を行える人材を募集。6月、DeFi(分散型金融)セクター経験者も募集していた。
こうした中で7月に、英City A.M.紙は関係筋の情報として、アマゾンは「2021年末までにビットコイン決済を開始すること」「早ければ2022年にも独自通貨を発行すること」を計画していると伝えた。しかし、この報道内容はアマゾンによって否定されている。
仮想通貨などについて関心を持っているが「報じられたような具体的な計画は事実ではない」とした形だ。
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「ブロックチェーンはまだ初期段階」
AWSのブロックチェーン開発者Emile Baizel氏は、10月末に開催された仮想通貨ファントム(FTM)開発者カンファレンスで、次のように語っている。
ブロックチェーンや仮想通貨は、まだ非常に初期の段階にあり、ユーザーの利便性をさらに高めていく余地がある。使いやすい製品やサービスを構築し、成長していくための大きな機会が沢山存在している。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します