米上院議員、国会議事堂での仮想通貨決済を提案
議会内で仮想通貨決済を可能にする案
米国のTed Cruz上院議員は、米国議事堂内の店舗や業者に、暗号資産(仮想通貨)による決済を導入するための決議案を提出した。1日に発行された議会の文書に内容が掲載されている。
Cruz議員はBreitbartニュースに対して、次のように趣旨を説明した。
消費者が仮想通貨への理解を深め、受け入れるようになったことで、決済方法として仮想通貨に対応する事業者が増えている。一方で、議会は新しい技術を採用するのが遅い傾向がある。
私の案は、議事堂のカフェテリア、自動販売機、ギフトショップが仮想通貨の支払いを受け付けるようにすることで、議会をこの分野で進んだ立場に置けるだろう。
決議案(Resolution)とは、米国の上院か下院によって提出される立法案だが、通常の法案(Bill)とは異なり、その効力が議会内だけに限定されるものだ。
仮想通貨決済の奨励も提案
Cruz議員が提出した決議案は「Adopting Cryptocurrency in Congress as an Exchange of Payment for Transactions(仮想通貨を議事堂で決済手段として採用する案、略称ACCEPT)」と題されている。具体的な文面としては、以下のようなくだりを持つ。
(1)国会議事堂内でフードサービスや自動販売機を提供する契約について、デジタル資産を商品の支払いとして受け入れる者を募集し、契約を結ぶ。
(2)国会議事堂内のギフトショップがデジタル資産を商品の支払い手段として受け入れることを奨励する。
自然エネルギー活用のマイニングも
Cruz議員は、上院における仮想通貨の擁護者として活発に発言や提案を行っている人物だ。
10月には、出身地であるテキサス州で開催されたテキサス・ブロックチェーン・サミットで、ビットコイン(BTC)のマイニングが、自然エネルギーの活用や電力網の支援などの恩恵をもたらしうると話して注目された。
天然ガスの採掘現場で焼却処分されるフレアガスをマイニングに使用することで、炭素排出量を削減できると論じている。
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また、超党派のインフラ法案について、仮想通貨業界で問題視された文言の削減にも動いていた議員の一人である。この法案には、仮想通貨セクターの税務報告を、顧客データを持たない企業にも拡大しかねないと懸念される条項が含まれていた。
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インフラ法案とは
今後8年間で1.2兆ドル(約130兆円)を道路・橋、鉄道、港湾・空港、水道、高速通信網、電力網などの国内インフラへの投資を提案する法案。米バイデン政権の経済分野の主要政策の1つである。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します