独サッカーリーグ「ブンデスリーガ」NFT事業でSorareと契約
NFT事業に乗り出すブンデスリーガ
ドイツのプロサッカーリーグ「Bundesliga(ブンデスリーガ)」は10月上旬、NFT(非代替性トークン)を利用したファンタジーフットボールゲーム「Sorare」、米トレーディングカード大手Toppsと2年間の契約を締結した。
Sorareのプレイヤーは、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)を使ってデジタル形式のトレーディングカードを売買することができる。このカードは、イーサリアムERC721規格を利用して発行されたNFTだ。
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Sorareはブンデスリーガ、および2部リーグのブンデスリーガ2と2年間のライセンス契約を結んだ。2022年には、これらのチームをフィーチャーした動画タイプのNFTもリリース予定。これも収集可能で、ゲームをプレイする際に使用することができる見込みだ。
Sorareは、これまでにレアル・マドリード、ユヴェントスなど216のサッカークラブと提携しており、9月にはソフトバンクが主導するシリーズBラウンドで約750億円を資金調達した。
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また、今月11日には米トレーディングカード大手ToppsもブンデスリーガのNFTカードコレクション「Topps Series 1 – 21/22 Bundesliga NFT Cards」をリリース。
これは毎月の試合で最も記憶に残るトッププレーや注目選手をフィーチャーしたNFTで、音声による解説も付属。ToppsのNFTプラットフォームはアバランチ(AVAX)のブロックチェーンを利用している。
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リーグCEO、NFT事業戦略を語る
ブンデスリーガのRobert Klein CEOは24日、NFT関連のウェビナーで、同リーグのNFT事業について説明した。
今回、契約を2年間という短期に設定したのは、NFT市場の本当の価値などについて「まだ多くの疑問点があり、学びたいと思ったから」だという。ブンデスリーガは、ToppsとSorareとの短期契約が終了した後の、最適なビジネスモデルを模索しているところだとも述べた。
Klein氏は「NFT商品すべてを1つの塊として捉え、ある企業にその事業の独占権を与えるという方法」もあるが、「より可能性の高いシナリオは、製品カテゴリーを分けて、そのカテゴリーごとにNFTサービスがあるというやり方」だと述べた。
NFTに関しては、カテゴリーごとに異なる企業と提携するという手法はスペインのプロサッカーリーグLaLiga(ラ・リーガ)も、同様のアプローチをとった経緯がある。
ラ・リーガは、デジタルファンタジーカードNFTの契約をSorareと結び、動画形式のNFTについては、Dapper Labsと契約。さらに、ファントークンの契約はSocios.comと結び、3つのカテゴリーに分類していた。
ラ・リーガのコマーシャル部門責任者Diego Sanchez Trillo氏は、次のようにコメントしている。
多くの企業がNFTという分野の独占権を求めていたため、当初は困難だったが、様々なタイプのNFTを開発することができた。スポーツ財産として、またチームが所有している権利として、これら3つの分類が意味を持つと信じている。実際、パートナー3社と話し合う中で、これらの企業も、自分たちが共存できることに気づいた。
ファントークンとは
各チームから提供されるトークン。ファン向け機能の使用権利や投票への参加権利を保有者に対して付与するために発行される代替可能なデジタル資産を指す。(参考:Socios.com)
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