サッカーのNFTゲームを調査
NFT(非代替性トークン)を利用したファンタジーフットボールゲーム「Sorare」は、英国の賭博委員会から調査を受けていることが分かった。
Sorareが提供するサービスが賭博に相当するのか、運営するためのライセンスが必要かどうかを現在調べているという。賭博委員会は8日に「現時点でSorareは、賭博委員会のライセンスを取得していない」とだけ説明し、Sorareを利用するか判断する際は、この点に留意するようにと英国の消費者に伝えている。
NFTとは
「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームのデジタルアイテムやアート作品などで幅広く技術が活用されている。
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ソフトバンクらが出資するSorareは、ユーザーが実名のサッカー選手のトレーディングカードを集めて自分だけのチームを編成し、ポイントを獲得するゲーム。現実の試合の戦績がゲームに反映されるなどの特徴を持ち、それぞれのトレーディングカードがNFTになっている。
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SorareのNFTは今年8月、国内大手取引所コインチェックのNFTプラットフォーム「Coincheck NFT(β版)」で取扱いが開始されることも発表された。
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現在はSorareに明確な賭博の要素はないと見られている。しかし、サッカー選手のトレーディングカードの価値が実際の戦績に左右される点から、ユーザーが未来の試合のパフォーマンスを予想してカードを入手する行為が、賭博に該当すると判断される可能性があるとの見方も上がっている。
Sorareの見解
一方、Sorareの担当者は、CoinPostの提携メディア『The Block』に対し、以下のようにコメントしたという。
新しい技術のサービスを行っているため、規制に関する質問が来るだろうということは予想できていた。
我々は、規制が必要な賭博のサービスは提供していないと確信している。
そして「規制が必要な賭博のサービスは提供していないことは、企業の創設以来、資金調達を含む全ての段階で法律の専門家に確認してきた」とし、「我々のゲームについて連絡してくる当局とは常にオープンな対話を行っている」と説明した。