米クラファン大手「キックスターター」、Celoブロックチェーンに移行計画
キックスターターがWeb3.0に
米大手クラウドファンディングプラットフォームの「キックスターター(Kickstarter)」は9日、ブロックチェーン基盤の分散型クラウドファンディングサービスを立ち上げることを発表した。
キックスターターは2009年にニューヨークで設立されたクラウドファンディング企業で、2021年7月までに、20万以上のプロジェクトが2,000万の支援者から計6,800億円の資金を集めていたという。
キックスターターは今回新会社の設立を明かし、Celoブロックチェーンを使ったクラウドファンディングのプロトコルを構築すると発表。既存の中央集権型のクラウドファンディングサイトを2022年中に新プロトコルに移行する予定だ。
Celo上で開発されるプラットフォームは現在のキックスターターから分離した形で独立したガバナンス体制で運用する。Celoは「モバイルファースト」を掲げるdApps・DeFiプラットフォームで、a16zやコインベース、T-モバイル、ジャック・ドーシー氏などから出資されている。
キックスターターのCEOと共同創設者はブログで、Celoを採用する理由について「Celoはオープンソースでカーボンネガティブのブロックチェーンプラットフォームだ。Celoエコシステムの理念にインスパイアされた」とコメント。また、Web3.0のモデルに切り替える計画について、「今、我々はオルタナティブなガバナンスのモデルの潮流を目撃している。ブロックチェーンで進める重要な機会だと考えている」とした。
Web3.0とは
現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。
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