はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

FTXのCEOなどが証言した米公聴会 ステーブルコインが焦点

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コインベース、FTX、Paxosなどの幹部が出席

米下院金融サービス委員会は8日、暗号資産(仮想通貨)に関する公聴会を開催。米国の大手仮想通貨企業の幹部が証人として発言を行ったもので、全体で4時間を超えた。特にステーブルコインについて様々な角度から検討が行われている。

公聴会は「デジタル資産と金融の未来:米国における金融イノベーションの課題と恩恵を理解する」と題するもので、証人として出席したのは以下の人々だ。

  • 仮想通貨取引所FTXのSam Bankman-Fried CEO
  • USDコイン(USDC)の運営などを行う米サークルのJeremy Allaire CEO
  • 仮想通貨マイニング企業BitfuryのBrian Brooks CEO
  • Pax Dollar(USDP)を提供するPaxosのChad Cascarilla CEO
  • 仮想通貨取引所コインベースのAlesia Haas CFO
  • ステラ(XLM)開発財団のDenelle Dixon CEO

公聴会では、ステーブルコインと、仮想通貨取引プラットフォームの規制体制が主な焦点になった。これについて、Maxine Waters金融サービス委員長は「現在、仮想通貨市場には包括的・一元的な規制枠組みがない」と指摘している。

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値($1)を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIやUSTといったアルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

ステーブルコイン規制のあり方

Warren Davidson議員は、ステーブルコイン規制は、既存の銀行規則に類似した措置を取ることも考えられるため「達成しやすい目標」であるとした。

Nydia Velázquez議員は、ステーブルコイン発行企業の幹部である米サークルのAllaire氏と、PaxosのCascarilla氏に、連邦政府の基準に適合するには、コインの裏付け資産すべてを現金または財務省証券にしなければならないと要求。2人のCEOは、これに同意した。

公聴会では、ステーブルコインに関して財務省が主導する金融規制当局のグループ「President’s Working Group(以下、PWG)」が発表した報告書についても議題にされた。

PWGは、リスクを抑えて活用していくために、決済に用いられるステーブルコインの発行を、従来型銀行など、保険に加入している預託機関(IDI)に限定することを提案していた。これについては仮想通貨業界や、一部の議員、FRB理事らからも反対の声が上がっているところだ。

関連「ステーブルコインに対する過度な規制は不要」米FRB理事が指摘

この件について、Bitfuryの現CEOで、2020年5月から2021年1月まで米通貨監督庁(OCC)のトップも務めていたBrian Brooks氏は、次のように問いかけた。

銀行だけがステーブルコインの発行を許可されるべきだという立場をとりながら、主要なステーブルコインの発行企業に銀行資格を与えない姿勢はおかしいのではないか。

包括的な規制体制の必要性

その他に、仮想通貨への一貫した規制体制を求める声も上がり、公聴会で一定の共感を集めている。現在は、米証券取引委員会(SEC)と米商品先物取引委員会(CFTC)の間で管轄が分かれており、見解の違いなどが問題視されてきた。

また、これまでのところ、どちらかといえば民主党議員の方が仮想通貨をより厳しく取り締まろうとする傾向をみせている。しかし、今回の公聴会では、仮想通貨のもたらす恩恵に関心を示す民主党議員も数名存在した。

例えば、Ritchie Torres議員は、地元サウスブロンクスに多くいる海外からの移民が、ステーブルコインを使って安価に送金できる可能性について証人に質問していた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/17 日曜日
19:37
金融庁、日本円建てステーブルコイン「JPYC」承認へ=日本経済新聞
金融庁が国内初の円建てステーブルコイン「JPYC」を承認へ。今秋にも発行開始予定で、3年間で1兆円分の発行を目標とする。JPYC代表の岡部氏は「ステーブルコインは巨大な国債消化装置」とコメントし、日本国債市場への影響を予測。国際送金やDeFi活用に期待が集まる
14:00
今週の主要材料まとめ、ビットコイン6年以内1000万ドル到達の可能性やリップル訴訟終了発表など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
ステーキング 主要取引所の仮想通貨別・年率報酬を徹底比較
【2025年7月最新】国内主要取引所のステーキング対応銘柄と年率を一覧比較。イーサリアムやソラナなど人気コインの高利率サービスを紹介し、各取引所のメリット・デメリットや税金のポイントも解説します。
11:30
ビットコイン1750万円台で方向感欠く、ジャクソンホール会議が転換点に|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)対円相場が1750万円周辺で方向感を欠く展開。米CPI下振れで利下げ期待が高まるも、PPI上振れで大幅利下げ観測が後退。来週のジャクソンホール会議とパウエルFRB議長発言が相場の鍵を握る。テクニカルサポートも豊富な現在の市況を詳しく分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネットの大幅増益に高い関心
今週は、メタプラネットの決算発表、バリュークリエーションのビットコイン全売却、スコット・ベッセント米財務長官のビットコイン準備金に関する投稿のニュースが最も関心を集めた。
11:00
『守りの金(ゴールド) vs 攻めのビットコイン』資産配分における役割の違いを解説
相場暴落時に注目の集まりやすい金(ゴールド)とビットコインの比較を初心者にもわかるよう解説、インフレ耐性や政府の影響回避といった類似性と、安定性や価格変動要因の違いを比較、投資戦略や資産配分のポイントも提示する。
08/16 土曜日
13:45
トランプ一族支援のアメリカンビットコイン、日本・香港企業買収を検討
ドナルドJrとエリック・トランプ氏が支援する米仮想通貨マイニング企業アメリカンビットコインが、日本と香港の上場企業買収を検討中。マイケル・セイラー氏の戦略に倣い企業財務でビットコイントレジャリー企業を目指す。
13:18
仮想通貨取引所ジェミナイがIPO届出書公開 リップル社からの信用枠も設定
米仮想通貨取引所ジェミナイがナスダックへの上場申請書類を公開した。2025年上半期は純損失が拡大も、リップル社から信用枠も確保している。
11:20
ニューヨーク州議員、仮想通貨取引に0.2%課税法案を提出
ニューヨーク州議会のフィル・ステック議員が仮想通貨取引に0.2%の物品税を課す法案を提出。ビットコインやNFT取引が対象で年間1億5,800万ドルの税収を見込む。
10:15
米司法省、ランサムウェア攻撃容疑者から約4億円の仮想通貨を押収
米司法省がランサムウェア攻撃容疑者から280万ドル超の仮想通貨を押収した。トランプ大統領のビットコイン・仮想通貨準備金政策により、政府が備蓄資産に加える可能性もある。
09:50
ヒューマファイナンス、Eコマース販売者向け当日決済ソリューションを発表
ソラナ基盤のPayFiネットワークを運営するヒューマファイナンスがArf、Geoswift、PolyFlowと提携し、世界大手Eコマースプラットフォーム販売者向けの即時決済サービスを開始。
08:10
ETH財務企業ビットデジタル、25年2Qに黒字転換
ビットデジタルは2025年2Qの決算を発表。仮想通貨イーサリアムの保有量やステーキング量も報告し、今後もイーサリアムの買い増しを継続すると説明した。
07:30
DeFiデベロップメント、ソラナ保有量387億円相当に拡大
ソラナ特化型財務戦略企業DeFiデベロップメントが2200万ドルで11万SOL追加取得。総保有量142万SOLで1株あたり0.0675SOLに増加。
06:30
ビットマイン、186億円相当イーサリアムを追加取得
ETHトレジャリー企業ビットマインが過去2時間でギャラクシー・デジタルのOTCアドレスから大口ETH移転を受領。総保有量120万ETHから拡大継続。
06:00
イーサリアムトレジャリー企業シャープリンク、四半期決算で大幅赤字
仮想通貨イーサリアム財務戦略企業シャープリンク・ゲーミングが第2四半期決算で大幅赤字。ETHステーキングに関する8780万ドルの非現金減損が損失の大部分を占める。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧