デジタル人民元、ウォレットアプリの試験版を公開
アプリ試験版の公開
中国の中央銀行が開発するCBDC(中銀デジタル通貨)デジタル人民元のウォレットアプリ(試験版)は4日、ダウンロード可能となったことがわかった。中華系メディアBlockBeatsが報じた。
中国国内のiOSおよびAndroidアプリストア内で実装が始まった模様だ。
アプリの開発者は中国人民銀行傘下のデジタル通貨研究所。アプリの使用用途については「個人ウォレットの開設・運用」と「デジタル人民元の取引と流通サービス」と記されている。
デジタル人民元とは
2014年より中国の中央銀行が開発しているCBDC。e-CNYやe-Yuan、DCEP(Digital Currency/Electronic Payment)などとも呼ばれる。
2020年後半より、中国各地で大規模な実証実験が行われており、2022年の北京冬季五輪での実証実験も目指している。
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また、同アプリをダウンロードできるのは、下記の市区町村に在住するユーザーのみが対象となる。
- 深セン
- 蘇州
- 雄安
- 成都
- 上海
- 海南
- 長沙
- 西安
- 青島
- 大連
上記の地域はいずれも中国政府がこれまでデジタル人民元の実証実験を開催してきたロケーションという共通点を持つ。また、北京で開催が決定している2022年冬季五輪の競技エリアなども対象の一部に含まれている。
中国政府はこれまでも2022年冬季オリンピックでの実証実験を示唆してきた。20年5月には中国人民銀行のYi Gang総裁が「2022年北京で行われる冬オリンピックの間、利用される可能性もある」と発言していた。
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