フェンディ、仮想通貨ウォレットLedgerとコラボ商品をリリースへ
FENDIとLedgerがコラボ
イタリアのファッションブランドFendi(フェンディ)は15日、暗号資産(仮想通貨)ウォレット企業Ledger社とのコラボ商品を発表した。15日に現地で開催されたファッションショーで明らかになった。
発表されたのはLedger社の仮想通貨ウォレットLedger Nano X専用のバゲット。フェンディ・ブランドがメタバース(仮想現実)などのWeb3.0領域参入への第一歩となると説明した。
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デザインはフェンディのバッグ(バゲット)のデザインに似ており、仮想通貨ウォレットをスタイリッシュに持ち運ぶことができる。
フェンディとLedgerのコラボ商品リリースは2022年6月頃を予定。デザインはSilvia Venturini Fendi氏が監修した。
Web3.0とは
現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。
ウェブ3.0(Web3.0)は、Web1.0およびWeb2.0に続く、ウェブサイトおよびインターネットの潮流、特徴および構造を表している概念。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。
▶️仮想通貨用語集
ファッションとWeb3.0
フェンディと共にLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)傘下のブランドであるルイ・ヴィトンは21年3月、NFT(非代替性トークン)を活用したゲーム「LOUIS THE GAME」をリリースした経緯がある。
高級ブランドではないものの、adidasやNIKEなどのファッション大手もNFT・メタバース領域への進出を見せており、注目度の高さが伺える。
adidasは12月に、人気NFTシリーズ「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」とコラボしたNFTコレクションをリリース。1日で完売するなど、注目を集めた。
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また、LVMH社は2019年にはブロックチェーン開発企業コンセンシスやマイクロソフトと連携して、高級ブランド品の真贋証明プラットフォーム「AURA」をリリースしていた。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します