日本発Astar Network、米コインベースから戦略的資金調達
コインベースからも資金調達
日本発パブリックブロックチェーンのAstarNetwork(以下、アスター)は7日、米大手仮想通貨取引所コインベースのVC部門から戦略的資金調達をしたことを発表。なお具体的な金額は明かしていない。
渡辺創太氏が代表を務めるアスターとその中核企業であるStake Technologiesは以前、PolychainやAlameda Research、Binance Labs、Huobi Ventures、OKX Venturesといった大手仮想通貨ファンドに加えて、ギャビン・ウッド氏や本田圭佑氏といったエンジェル投資家から、計3,300万ドル(約38億円)の資金調達に成功している。
関連:日本発パブリックブロックチェーンAstar Network、25億円の資金調達を完了
アスターについて
アスターは、昨年12月に、ポルカドット(DOT)のパラチェーンオークションで3番目にスロット(枠)を獲得し、今年の1月17日にメインネットをローンチした。
関連:Polkadot、国産Astarなど5つのパラチェーンが稼働開始 本格運用始まる
インターオペラビリティ(相互運用性)をサポートするポルカドット上で、マルチチェーン・スマートコントラクト・プラットフォーム、具体的には、dApps(分散型アプリケーション)のハブ(中心)になることを目指している。
同チェーンは、EVM(イーサリアム・ヴァーチャル・マシン)とWASM(ウェブアセンブリー)の両方に対応しており、他チェーンの開発者が、自身の開発言語に縛られることなく、ポルカドットネイティブなdAppsを構築できる環境を提供。さらに、開発者へのインセンティブ設計プロトコル「B2E(Build to Earn)」を導入し、開発者の負担が大きいdApp開発の課題を解決することで知られている。
関連:【初心者向け】Astar Network(ASTR)とは?日本発パブリックブロックチェーンの全容【アルトコイン最前線】
ローンチ後の動向
アスターは、メインネット立ち上げ後、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)といった分野で動きを見せている。
アスターチェーンのTVL(ロックされた総資金)は、2月23日に7億ドル(約800億円)を更新。ポルカドットパラチェーン全体のTVLの42.4%占め、最高値を記録した。
また、21年に大きな関心を集め、今年に入って大手企業が続々と参入しているNFTの分野においても、既にいくつかのプロジェクトが、アスター上で立ち上がっている。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します