はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

日本発パブリックブロックチェーンAstar Network、25億円の資金調達を完了

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Astar Network、大規模資金調達へ

日本発パブリックブロックチェーンのAstar Network(ASTR)は28日、大手暗号資産(仮想通貨)ファンドであるPolychainなどが主導する戦略ラウンドで、2200万ドル(約25億円)を調達した事を発表した。

今回のラウンドでは、Polychainの他に、Alameda Research、Alchemy Ventures、Crypto.com Capitalなどの大手仮想通貨ファンドに加え、ギャビン・ウッド氏や本田圭佑氏といったエンジェル投資家も参加した。

Astarは昨年12月に、ポルカドットのパラチェーンオークションで3番目にスロット(枠)を獲得し、2年半の開発期間を経て、今年の1月17日にメインネットを立ち上げた形となる。

同チェーンは、ポルカドット(DOT)上のDappsハブとして機能することを目指しており、EVM(イーサリアム・ヴァーチャル・マシン)やWASM(ウェブアセンブリー)にも対応。また、Dapps開発者へインセンティブを与えるB2E(Build to Earn)を導入していることでも知られる。

関連:Polkadot、国産Astarなど5つのパラチェーンが稼働開始 本格運用始まる

Astar Networkの中核企業であるStake Technologiesは、以前、OKX VenturesやHuobi Capital、Binance Labs、Fenbushiといった大手仮想通貨ファンドからも10万ドル(1億)相当を調達。今回の資金調達ラウンドは、主に米国の投資家や戦略的パートナーを対象としたもので、Astarはより広く世界中の投資家から資金を調達する形となった。

アスターの特徴

Astar側は2021年がL1ブロックチェーンの年だと総括した反面、相互運用性と開発者向けのインセンティブが大きな課題として残っていると指摘。こうした問題解決にAstarが役立つとしている。

EVMとWASM

Astarは、チェーンの特徴の1つとして、EVM(イーサリアム・ヴァーチャル・マシン)とWASM(ウェブアセンブリー)に対応していることを挙げている。

スマートコントラクトの実行環境にはEVMとWASMがあり、EVMでは、Solidityという開発言語が用いられる。そしてWASMでは、CやC++、Rustといったより多くの開発者に人気のある言語を用いることが可能となる。

そのためAstarでは、イーサリアム互換のものだけでなく、ポルカドットネイティブなDappsの構築もできる。

さらに、同チェーンは、複数のEVMおよび非EVMのブリッジをサポート。既にイーサリアムのブリッジは、Multichain、Celer Network、Nomadの3つに対応していて、22年第1四半期には、ポルカドットと同じくチェーンの相互運用で知られるコスモス(ATOM)へのブリッジが予定されている。

こうした技術者フレンドリーな開発環境の提供やチェーン間のブリッジを通して、相互運用性の課題解決を目指す方針だ。

B2E(Build to Earn)

Astarは、チェーンのもう一つの特徴として、B2Eプロトコルをサポートしていることを挙げている。

B2Eプロトコルは、Astarチェーン上の開発者へのインセンティブ設計として機能するもの。ブロック生成時の報酬(ASTR)の一部(現時点では50%)を構築したDappのパフォーマンスとガバナンスに基づいて開発者へ配布するという仕組みだ。

通常、dAppsでは利用する際にかかるコストをユーザーではなく、開発者が負担することが多いが、Astarは独自のB2Eモデルによって、同チェーンで開発するための強いインセンティブを提供し、より多くの開発者を集めることを目指している。

関連:【初心者向け】Astar Network(ASTR)とは?日本発パブリックブロックチェーンの全容【アルトコイン最前線】

今後の展開

Astar側は、自らがポルカドットのパラチェーンになったことを最初のステップに過ぎないとコメント。複数のチェーンが相互運用によって繋がるマルチチェーンの未来を強く信じており、Web3.0のインフラになることを掲げている。

また、今後のステップとして、第1四半期(1月〜3月)に予定しているコスモスへのブリッジを含め、2022年の第4四半期までに、全ての主要なチェーンに接続することを予定している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/07 金曜日
07:45
年間10兆ドル超のステーブルコイン取引を扱う7団体、決済標準化コンソーシアムを設立
ファイアブロックスやソラナ財団など7団体がブロックチェーン・ペイメンツ・コンソーシアムを設立した。クロスチェーンのステーブルコイン取引を標準化し、従来の決済と同様の利便性を図る。
07:05
SBIデジタルマーケット、チェーンリンクと提携
SBIデジタルマーケットは、チェーンリンクと戦略的パートナーシップを締結。これからチェーンリンクの技術を活用して、TradFiとDeFiの橋渡しをすると説明している。
06:45
グーグル・ファイナンスが予測市場データなどを統合、金融情報機能を大幅強化
グーグルが金融情報検索にカルシとポリマーケットのデータを統合し、将来の市場イベントに関する質問に回答できるようになった。
06:25
トム・リーのビットマインが210億円相当のイーサリアムを追加購入、2600億円の含み損抱えるも買い増し継続
ビットマインが6日にも約1.4億ドル相当のイーサリアムを追加購入。17億ドルの含み損を抱えながらも下落局面での買い増しを継続。
05:50
JPモルガン、ビットコイン価格予測を17万ドルに引き上げ その条件は=The Block
JPモルガンのアナリストがビットコインの今後6カ月から12カ月の価格予測を17万ドルに引き上げた。レバレッジ調整の進展と金に対する相対的な魅力の向上が理由だという。
05:30
アークのキャシー・ウッドCEO、2030年のビットコイン価格予測を大幅下方修正 150万ドルから120万ドルに
アークインベストのキャシー・ウッド氏が2030年のビットコイン強気予測を150万ドルから120万ドルに引き下げた。ステーブルコインの急速な普及が理由だという。
11/06 木曜日
16:25
ソラナ特化型戦略企業「SOLプラネット」が設立される
ソラナブロックチェーンに特化した戦略企業「株式会社SOLプラネット」が2025年11月4日に設立。外資系金融出身の野坂幸司氏がCEOを務め、企業向けにコンサルティングからインフラ構築まで一貫したサービスを提供する。
15:57
イギリス・カナダが米国に追随、ステーブルコイン規制を推進
イギリスとカナダが相次いでステーブルコイン規制計画を発表。イングランド銀行は米国と足並みを揃えた規制枠組みの導入を表明し、カナダも法定通貨担保型発行者への規制強化を打ち出した。
13:50
仮想通貨「最後の1000倍成長チャンス」はプライバシー分野、ゼロ知識証明技術が実用化された今が転換点
ソラナHeliusのMert Mumtaz CEOは、仮想通貨ではプライバシー領域が最後に残った課題であり、市場が未開拓であるため、「最後の1000倍」であり、大きなチャンスが期待できると主張した。
13:30
新規レイヤー1「モナド」、11月24日にメインネット稼働へ
モナド財団が11月24日にメインネットをローンチすると発表。毎秒1万件のトランザクション処理とEVM互換を実現する次世代レイヤー1ブロックチェーン。総額2億4000万ドルを調達し、約23万人へのエアドロップも実施。
13:20
仮想通貨が他のリスク資産に遅れを取っている理由は? 最新市場分析
大手マーケットメイカーのウィンターミュートが仮想通貨市場の最新レポートを公開した。ビットコインなどのパフォーマンスが株式など他のリスク資産より低迷している理由を分析している。
13:00
ソラナ・カンパニーが最大153億円の自社株買いを承認、仮想通貨財務企業の戦略転換が加速
ソラナ保有企業のソラナ・カンパニーが最大1億ドルの自社株買いプログラムを承認した。仮想通貨財務企業による株価対策が広がっている。
11:46
仮想通貨反発でビットコイン10万ドル台回復、トランプ大統領の「米国をビットコイン大国に」宣言再び
ビットコインが102,900ドルに反発も週初来7%安の下落基調。イーサリアムは7.6%高で市場をアウトパフォーム。トランプ大統領が「米国をビットコイン超大国に」と改めて宣言。政府閉鎖長期化で仮想通貨規制の進展に懸念も。
11:10
ウィズダムツリー、チェーンリンクと提携 ファンドデータをオンチェーン化に
ウィズダムツリーがチェーンリンクと提携し、トークン化プライベートクレジットファンドCRDTのNAVデータをブロックチェーン上に記録。機関投資家のDeFi参入を促す新たな取り組み。
10:50
ビットコイン財務企業FUTURE、下落相場も約53億円を資金調達
スイスの仮想通貨ビットコイン財務企業FUTUREは、約53億円の資金調達を完了したことを発表。出資者や支援者に著名な企業や人物が名を連ねており、今後の事業展開に注目が集まる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧