エルサルバドルの「ビットコイン債券」近日発行か 発行準備整う 

ビットコイン債券、今週ローンチか

エルサルバドルのAlejandro Zelaya財務大臣は12日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)建の債券を今週リリースする準備ができている事を発表した。

Zelaya財務大臣は地元テレビ局に対し、以下のように述べた。

債券発行のタイミングは3月15日〜20日が有力だ。最終調整もあるが、準備はほぼ整っている。

ただし、国際情勢などは考慮する必要がある。

ビットコイン債券とは

ビットコイン債券は、エルサルバドルが昨秋発表した年率6.5%の10年債。5年間のロックアップ期間があるものの、この間、ビットコイン価格が上昇した場合には利益の50%が債権購入者に還元される仕組みだ。

購入は一口100ドルから可能。仮想通貨の債券提供には同国の証券法など、20あまりの法案を改訂する必要があるが、ブケレ政権は議会の過半数を占めているため、早期の実現が可能とされる。

エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領はまず、10億ドル(1,200億円)分のビットコイン債券を発行することを目標としている。調達資金の50%はエルサルバドル国内の仮想通貨推進特区「ビットコイン・シティ」の建設費用に、残りはエルサルバドル政府のビットコインファンドに充てられる計画。

関連: エルサルバドル、ビットコイン推進特区の都市構想発表 1100億円相当の債券発行へ

Zelaya財務大臣は2月にも地元局に対し、ビットコイン債券の発行開始は3月中旬であると述べていた。しかし、今回のインタビューでは「ウクライナでの戦争は予想していなかった」とコメント。

ビットコイン債券の発行タイミングには国際情勢も考慮する必要があると述べ、場合によっては先伸ばしにする可能性も示唆した。ロシアによるウクライナへの軍事尊公が、債券市場でも混乱を招いていることを念頭に置いた言及と見られる。

関連:エルサルバドルの「ビットコイン債券」、3月中の実現目指す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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