カルダノにEVM互換性をもたらすサイドチェーン「Milkomeda」、来週ローンチ予定
カルダノにサイドチェーンを実装
カルダノにEVM互換性をもたらす「ミルコメダ(Milkomeda)C1サイドチェーン」は、3月28日(日本時間29日)にローンチする予定だ。仮想通貨エイダ(ADA)保有者はウォレットを介してカルダノとミルコメダC1間で資産を移動し、イーサリアムのERC20トークンと取引可能になる。
ミルコメダの開発に携わる「dcSpark」は25日、C1サイドチェーンが3月28日午前11時にローンチされることを正式に報告。なお時差の関係上、日本時間では29日午前2時に行われる。
ミルコメダはカルダノ、アルゴランド(ALGO)、テラ(LUNA)、ソラナ(SOL)といったEVM(イーサリアム仮想マシン)に互換性のないブロックチェーンにEVM機能を提供するとともに、相互接続を可能にするプロジェクトだ。ブロックチェーンゲーム、NFT、DeFiといったユースケースの相互運用性ソリューションとなるように設計されている。
ミルコメダは最初にカルダノに実装され、EVMのサポートをカルダノ・エコシステムにもたらすことになる。ミルコメダによると、既に以下のようなプロトコルがミルコメダ上に構築・統合されている。
- API3:オラクルネットワーク(価格などオフチェーンデータを提供)
- Multichain:クロスチェーンブリッジ
- Celer Network:クロスチェーンブリッジ
- NFT-MAKER.IO:NFTマーケットプレイス
- MuesliSwap:分散型取引所
- OccamX DEX:分散型取引所
- Nomad.xyz:クロスチェーンブリッジ
- Blueshift:分散型取引所
- MilkySwap:分散型取引所
エンドユーザーは、カルダノのメインネットからブリッジアドレスにADAを送信し、ミルクメダC1サイドチェーンでwADA(ラップされたADA)を受信し、NFT売買の取引手数料の支払いに使用したり、DeFiでの運用が可能になる。
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複数のサイドチェーンを展開する計画
今後、ミルコメダは複数のサイドチェーンをローンチする計画。開発者にとってはイーサリアムのプログラム言語「Solidity」でスマートコントラクトを書き、複数のチェーンに効率的にデプロイできるようになる。
業界最大規模のSolidityの人材と開発リソースをカルダノ、アルゴランド、ソラナ、テラなどのチェーン上での構築に活かせるようになるというのが、ミルコメダのセールスポイントだ。
ミルコメダを開発するdcSparkは、カルダノのヨロイウォレット(Yoroi Wallet)を作成したEMURGOでCTOを務めたNicolas Arqueros氏を含むメンバーが2021年に立ち上げたプロジェクトだ。ミルコメダのバリデーターネットワークは事前に審査された4つのオペレーターノードから始まり、1年後までに32まで分散させる。このプロセスは、シェリー期移行前に3つのエンティティが3年間ネットワークを運営したカルダノの分散化プロセスを踏襲している。
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