バイナンス、支援プログラムの対象企業を新たに発表
14プロジェクトが支援対象に
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは5日、「Binance Labs」が提供するインキュベーションプログラムのシーズン4がローンチしたことを発表した。
同プログラムは、仮想通貨やブロックチェーン領域に携わるスタートアップ企業を対象としたもの。
選ばれた企業は、プロジェクト評価額を最大1,000万ドルと査定して行われるシード投資や技術的なメンターシップに加えて、業界ネットワークの提供などを受けること可能で、過去にはPolygonやPerpetual Protocol、SafePalといったプロジェクトが、支援の対象となった。
バイナンスは今回、14のプロジェクトが支援対象として選ばれたと明かした。対象となったプロジェクトの一覧は以下の通りだ。
インフラ関連
- FilSwan:データや演算、支払機能をひとつに統合するWeb3.0(分散型ウェブ)プロジェクトを対象とした、L2クロスチェーンソリューションのプロバイダー。
- Grindery:データ交換などのために、dAppsやプロトコルに接続しようとする組織や人向けのWeb3ミドルウェア自動ツール。
- NuLink:開発者がプライバシーを保全するアプリ構築を可能にする、非集権型ネットワーク。
- Starton:アプリのブロックチェーンへの接続を円滑化するAPIプラットフォーム。
DeFi分野
- CODA Ventures:BNBチェーン上のイールド・ジェネレーティングプロトコル。ユーザーに、イールド・ジェネレーティング戦略へのパッシブアクセスを提供する。
- OpenLeverage:認証不要のレンディングや、マージントレードに対応するプロトコル。BNBチェーンとイーサリアム(ETH)上に展開される。
ゲーム/メタバース
- AlterVerse:BNBチェーンネイティブのメタバース。
- ChapterX:ユーザーがアバターやワールドの制作が行える3Dプラットフォーム。
- CoralApp:フィットネスやウェルネスに注力するブロックチェーン・ソーシャルプラットフォーム。
- Gamic Guild:遊んで稼ぐ(play-to-earn)を採用するアフリカのゲーミングギルド。ユーザーに複数のNFT(非代替性トークン)ゲームのカタログ提供を行う。
SocialFi /クリエイターエコノミー
- Qwestive:Web3.0CRM(コミュニティ関係マネジメント)プラットフォーム。トークン所有者の知見やマネジメントツールによって、トークンコミュニティの発展をサポートする。
- Reveel:Web3.0クリエイターのポートフォリオ追跡、収益共有の自動化、オンチェーン収入の確認が行えるプラットフォーム。
仮想通貨フィンテック
- Playbux:ブロックチェーンベースの取引所。メタバース体験や現実でのキャッシュバックシステムなどを実装する。
- Ambrosia:法定通貨をステーブルコインに変換し、イールドからの利益を得られるDefi口座。
なおバイナンスは、次回のインキュベーションプログラム(シーズン5)の実施も予告。22年Q4(10月~12月)に展開が開始されると説明している。
インキュベーションとは
英語表記は「incubation」。この英単語が「卵が孵化する」という意味であることから、ビジネス業界では「起業や新事業の創出を支援し,その成長を促進させること」を表す。
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