ソラナ、機能バグにより4時間強のネットワーク障害
ソラナが4時間停止
暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)のブロックチェーンは2日未明(日本時間)、一機能のバグによりネットワークの再起動を余儀なくされた。ダウンタイムは約4時間30分続き、2日朝5時頃に復旧している。
ソラナの共同創設者Anatoly Yakovenko氏や他の開発者によると、「Durable Transaction Nonces」機能に起因するバグが多くのバリデータで発生。これによりノード毎に生成するブロックの内容に不一致が生じ、合意形成が得られなかったという。
「ネットワークの一部がブロックを無効とみなすようになった結果、コンセンサスが形成されなかった」とYakovenko氏はツイートした。
ソラナ・バリデータは停止後に、脆弱性を含むDurable Nonces機能を無効にし、ネットワークを再起動させた格好。
Durable Noncesは、オフライン署名やマルチシグなど、あまり一般的ではないトランザクションに用いられ、時間をおいて確定する必要があるものに対応するための機能。原因は既知の脆弱性にあり、Durable Nonces機能は修正パッチがリリースされた後に利用可能になる模様。
ソラナは過去数回、ネットワークの停止や混雑する事態が発生してきた。直近では、5月1日にNFT(非代替性トークン)を発行するボットによるトランザクションが急増したことでコンセンサスが得られなくなり、7時間に渡ってネットワークが停止した。1月にも大量のトランザクションによってネットワーク遅延が発生。ボットによる影響が指摘された。
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こうした状況に対処するため、ソラナの開発を手掛けるソラナラボは5月3日、メインネットワーク(Beta)に優先手数料の指定機能を導入する計画を発表した。トランザクション発行時に任意の追加料金を指定できるようになるが、NFT minting(発行)の個別のコントラクトなど影響範囲を制限できるという。「手数料の優先順位付け」機能は、今後実装予定のアップグレード「v1.11」で導入される見込み。
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