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ソラナ(SOL)ブロックチェーンが一時クラッシュした背景、7時間にわたりネットワーク停止

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブロック生成ができない状況が続く

時価総額上位の暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)のメインネットワーク(ベータ)が、日本時間1日の午前6時半ごろから一時稼働停止状態となった。

約7時間後、バリデータコミュニティによるクラスタの再起動に成功。dApps(分散型アプリ)など、サポートシステムの復旧作業が続いているようだ。

不具合発生当初、ソラナ財団運営のツイッターアカウントは、100gbps(毎秒400万)を超える膨大な量のトランザクションがネットワークに殺到した結果、バリデータによるコンセンサスが得られなくなったと報告。バリデータ運営者に対し、Discord上の指示に従い、再起動に備えるようにと呼びかけていた。

ソラナ基盤のNFT「Okay Bears」の人気化とフロアプライス高騰に伴い、NFTをmintするためのbot活動が劇的に活性化した影響との見方が強い。

SOLチェーンの停止により、バイナンスなどの大手取引所におけるSOL送金やSOL基盤で人気を博すフィットネスアプリのSTEPNでもSOLやGMTの送金機能がしばらく停止するなど、広範な影響を及ぼした。

Solana Labsのコミュニケーションを担当するAustin Federa氏は、今回はネットワークが停止したというよりも「過負荷によりクラッシュした」という方が的確だと指摘する一方、ユーザー資金は安全だとツイートしている。

Solana Labsの共同設立者であるAnatoly Yakovenko氏は、ネットワーク復旧のために協力し、迅速に行動したバリデータコミュニティは「伝説的だ」と称賛するツイートを投稿している。

度重なるネットワーク停止

ソラナのネットワークは昨年9月にも、約18時間にわたる稼働停止に見舞われた。「過度なトランザクション量」が原因だとソラナは説明。24時間以内にバリデータコミュニティによって、アップグレードが実行され、メインネットは正常に再起動された。

ソラナの事後分析によると、ネットワーク停止の原因は、自動化プログラムであるボット(bot)の大量トランザクション生成による実質的なDDos(サービス拒否)攻撃だとされている。

関連:仮想通貨ソラナのブロックチェーン、10時間以上稼働停止

その後、今年1月にも、大量のトランザクションによって、ネットーワーク遅延が発生。ボットによる影響が指摘された。ソラナブロックチェーンはメモリプールを持たず、手数料が非常に安価なため、ボット運用者は、この特性を利用していると思われる。

関連:ソラナネットワークで断続的なトランザクション障害発生

急務となるボット対策

ソラナ上のNFT(非代替性トークン)生成をサポートする「Metaplex」は、同社の「Candy Machine」におけるボットの運用が、今回起きた障害の原因だと指摘した。

Metaplexはボットを利用した闇雲なミンティング(NFT生成)行為を防止するため、ネットワークに過度な負荷をもたらす悪質な行為に対して”ペナルティ”の導入予定を発表した。無効なトランザクションを完了させようとするウォレットに対し、「0.01SOL」のペナルティを科すようプログラムを変更するという。

今回、ネットワーク再開の準備段階で、Candy Machineのトランザクションを一時的にブロックするコードを実装するかについて、バリデータコミュニティに問われたが、多くのバリデータの賛同は得られなかった。変更が有効となるにはバリデータの3分の2の合意が必要となるが、web3.0の思想と反する”検閲行為”に該当する可能性があるなどの理由から、選択が見送られた可能性がある。

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