オランダ銀行大手、仮想通貨カストディ子会社を売却へ

仮想通貨小会社を売却

オランダの大手金融機関INGは11日、傘下の暗号資産(仮想通貨)プラットフォームPyctorをGMEXグループに売却したことを発表した。売却後もPyctorとの連携を行なっていく方針だ。

Pyctorは機関投資家などを対象に、仮想通貨カストディを提供する企業。GMEXグループの傘下となることで、法的コンプライアンスを保証した形の仮想通貨管理を強化していく。

親企業の変更に伴い、Hirander Misraが新たにPyctorのCEOに就任。ING社は独自の仮想通貨部門を通じて、Pyctorとの関係を継続する。

ING社イノベーションラボのグローバル責任者であるOlivier Guillaumond氏は以下のようにコメントした。

昨年StemlyをINGラボ・シンガポールから移動した後、PyctorはINGネオでの成功を収めた。INGラボはPyctorの分散型台帳技術を活用して、仮想通貨に関するフィードバックや規制を提供している。

我々はGMEXと連携して、次のステージにスケールできる。

また、GMEXグループのCEOに就任したばかりのHirander Misra氏は以下のように語った。

Pyctorの分散化ネットワークは弊社独自のMPCとの相性がいい。GMEXのMultihubネットワークのグローバル展開を強化し、仮想通貨市場における成長戦略と一致している。

また、GMEXグループはE2Eのマルチコイン、E2Eのマルチアセット、そしてマルチ分野のHybrid Finance(HyFi)などのソリューションを通じて、伝統金融(TradFi)と分散型金融(DeFi)の架け橋的な存在になりたい。

INGグループは40カ国以上にサービスを展開するグローバルな金融機関。21年5月にはDeFi領域に関する調査レポートを公開。分散型サービスと中央集権的なサービスという、従来は対照的なサービスを組み合わせることで消費者への便益を最大限に発揮できると考察していた。

関連: 「DeFiから学んだ教訓について」オランダ大手金融グループINGの調査書

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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