運動系NFTゲーム「STEPN」の2Q利益が5倍に拡大、GMTバーン第2弾実施へ

GMTの買い戻し・焼却

「Move to Earn(動いて稼ぐ)」を取り入れた分散型アプリSTEPNは12日、2022年第2四半期(4-6月)に約168億円(1億2,250万ドル)の利益を上げたことを報告した。前四半期(22年1月〜3月)の約33億円に対して収益規模は約5倍に拡大した。

STEPNの第2四半期利益のうち5%(84億円)は、ガバナンストークンGMTの買い戻し(バイバック)と焼却(バーン)に使用される。このプロセスは価格の急変動を起こさないよう数週間かけて行われる。

「バイバック&バーン」は仮想通貨の供給量を減らす取り組み。市場に流通する株数が減少することで単位あたりの希少性が高まるため、エコシステム全体に利益を還元する仕組みとして採用されてきた。

STEPNは、四半期ごとにNFTマーケットプレイスの取引およびロイヤルティで得た利益を使用して流通市場からGMTを買い戻し、バーンしている。

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一方、直近ではSTEPNの過熱感後退や金融マーケット全体の市況悪化に伴い新規ユーザー数が減少、一時高騰していたデジタル・スニーカー(靴)価格やGST価格の大幅下落が続いており、コミュニティー対応とエコシステムの建て直しを図っていた。

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デジタル・スニーカーの焼却

12日の発表によると、バイバック&バーン・プログラムの対象資産として、GMTだけでなく「デジタル・スニーカー」も対象に加えられている。

デジタル・スニーカーとは、NFT(非代替性トークン)形式で発行されるSTEPNアプリ内のゲームアイテム。種類と性能によってプレイ報酬の獲得効率が異なり、スニーカー同士を掛け合わせて子スニーカーをmint(作成)し、市場で売却して利益を得ることもできる。

スニーカーのバーン(焼却)は、資産の相場の安定化につながり、プロジェクトの持続可能性を高めると期待される。新規ユーザー数に対して市場に出回るスニーカーの割合が膨らむと供給過多になり、NFTの価格低下を引き起こす要因となるからだ。コミュニティ主導のデータ分析サイトDune analyticsによると、STEPNでは累積63万足のデジタル・スニーカーが発行されている。

STEPNは、屋外でのウォーキング・ジョギング・ランニングを通じて報酬を獲得できるWeb3(分散型ウェブ)アプリ。デイリーアクティブユーザー数は、22年5月時点で80万人規模まで拡大している。

7月には、「第1レルム」のソラナ(SOL)、「第2レルム」のBNBチェーン(BSC)に次いで、「第3レルム」をイーサリアム(ETH)でオープンする見込み。

同時期に、STEPNが展開する独自の分散型取引所「DOOAR」では、デイリーユーザー数が約77,000人に達したことが確認されていた。ソラナ(SOL)を基盤とするDEXとしては、最大(第1位)の日間利用者数となる。

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