約137億円規模のWeb3ファンド、ソラナSaberの幹部らが設立

1億ドルの仮想通貨ファンド

ソラナ(SOL)でステーブルコインDEX(分散型取引所)の開発を行うSaber Labsの幹部は13日、運用資産1億ドル(137億円)規模のWeb3(分散型ウェブ)及び暗号資産(仮想通貨)ファンド「Protagonist」を立ち上げたことを発表した。

米マイアミ州を本拠とするProtagonistは、アーリーステージのWeb3プロトコルやスタートアップ企業への投資とインキュベーションを行う。また、独自のプロトコル開発も進めていく。

Saber LabsのDylan Macalinao最高経営責任者(CEO)とIan Macalinao最高技術責任者(CTO)は、Protagonistに共同創設者として参画する。Ian氏によると、Protagonistの投資先はブロックチェーンを問わず、ゲーム、インフラ、セキュリティ、プライバシーなど幅広く投資していく方針だ。

現在の投資先には、Move言語を利用するレイヤー1ブロックチェーンAptos、ソラナのNFTステーキングプロトコルCardinal、デジタル銀行プラットフォームCogni等がある。Dylan氏はリリースで、以下のように述べている。

次の20年に、複数のブロックチェーンネットワークが繁栄し、特化したアプリケーションやプリミティブ(構成要素)が存在しているだろう。

2人の他に、Protagonistの共同設立者としてフィンテック企業Pipe.comのHarry Hurst共同CEOや、デジタルギフトカードベンチャーRaise and Slideの創業者George Bousisが参加している。

Protagonistの出資者は公開されていないが、Saber Labsが21年7月に約8.4億円(770万ドル)を調達したシード投資には大手仮想通貨ファンドMulticoin Capitalやトレーディング企業Jump Capitalなどが出資。特に、ベンチャーキャピタル投資家Chamath Palihapitiya氏が設立したシリコンバレーのテックVC「Social Capital」も出資したことで注目を集めた。

関連:Multicoin Capital、弱気相場で過去最大規模の新ファンドをローンチ

市場規模が年初来60%近く縮小するなど仮想通貨市場は「冬の時代」を迎えているが、こうした市場の低迷期に有望なプロジェクトに安く投資すべく新たな仮想通貨ファンドは相次いで立ち上がっている。

ベンチャーキャピタルのKonvoy Venturesは今月6日、Web3(分散型ウェブ)などにフォーカスする新ファンド「Konvoy Fund III (KFIII)」を発表した。

バイナンスのVC部門「バイナンスラボ」も6月に、新たなファンドで650億円(5億ドル)を調達したことを発表。新ファンドは、仮想通貨のユースケースやWeb3技術の普及を促すプロジェクトに投資する目的で、プライベートエクイティファンドやファミリーオフィスなどから資金を集めた。

関連:バイナンスラボ、新ファンドで650億円調達

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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