今週の仮想通貨業界は何が起きた?ニュースと価格変動ランキング|7月第2週
- 今週仮想通貨業界を振り返り
- 仮想通貨市場で起きたさまざまな出来事について、CoinPostに掲載した国内外の重要ニュースを元に一週間を振り返る。今週の上昇通貨、下落通貨の変動率ランキングも掲載。
今週起こった重要ニュース
7月9日(月)
CBOEがSECへ新たにビットコインETFライセンス申請
SEC(米国証券取引委員会)が先月BTCとETHに対して、「有価証券として規制しない」との立場を示した中、CBOEが提出した新たなビットコインETFに関する申請が通るのかが注目を集めている。
インドの仮想通貨取引所:厳格な規制への対応に困難
インド準備銀行は4月に発令した仮想通貨に対する全面的な禁止を今月から開始している。
インドの仮想通貨はこの通達の規制が始まったことを受け、仮想通貨から仮想通貨のみの取引へと移行した。
マレーシアの仮想通貨取引所BelfricsのCEO、Praveen Kumar氏は法定通貨から仮想通貨に取引ができなければインドの仮想通貨は困難すると言及。
アメリカ、韓国や日本は仮想通貨取引所やブロックチェーンのプロジェクトのイノベーションを阻まない規制を築く中、インド政府は仮想通貨業界への参入を拒んでいる。
7月10日(火)
分散型取引所Bancorハッキング被害:総額20億円相当のトークン盗難
世界有数の分散型仮想通貨取引所バンコールは公式ツイッターでセキュリティー侵害を受けたことを明かした。
ユーザーウォレットへの被害は無かったようだが、調査のため、一時同取引所のサービス機能のメンテナンスを行う。
ヴィタリック氏:現在のガスシステムから均一価格販売方式への移行を提案
イーサリアムの創設者であるヴィタリック・ブーテリン氏がイーサリアムのマイニングをするマイナーの報酬体制を改善する案を発表した。
今回の案は、イーサリアムのガス(取引の為の手数料)の上昇が続く状況を打破する意図があると思われる。現在ガスは、取引を通すためにマイナーに支払われており、一番高い額を提示したユーザーから取引が承認される。
ガスの価格上昇の一因として取引を通そうとする人が誰がどれくらいの額のガスを払えばいいか不明な点が挙げられる。
7月11日(水)
今後10年で仮想通貨はメインストリームに、必要な6つの課題|英大学とeToro共同研究
世界トップレベルの大学の一つインペリアル・カレッジ・ロンドンと証券、仮想通貨の取引プラットフォームを提供するeToroは共同で研究を行い仮想通貨に関する報告書を発表した。
その中で、仮想通貨が今後10年間で商品やサービスの支払い手段として普及すると記述されており、肯定的な内容となっている。
中国中銀:投資家狙う海外ICOを取り除くと誓う
7月9日、中国人民銀行の副知事Pan Gongsheng氏が Internet Finance Rectification Working Groupの会議で登壇し、“我々は法的規律を違反するの新しい金融商品もしくは事象が拡散したらすぐ取り除く”と弁明。
Pan氏は、中国国民と取引し続けている個人や団体は法律に違反していると説明。
仮想通貨業者が送金機能を利用して限定の金額を送金するWECHATや、ICOを中国国民に告知するZhishi Xingqiuという人気オンラインフォーラムは監視されている事が明らかになった。
7月12日(木)
ライトコイン財団:トークンペイ社との提携により、ドイツWEG銀行の株式9.9%を取得
ライトコインは、独自のブロックチェーンプロトコルを構築し、ネイティブトークンTPAYを開発している「トークンペイ」と提携を締結したと発表。
仮想通貨が、既存の金融機関を脅かす存在としてではなく、新たなパートナーとして認識され、受け入れられるという好事例となった。
Ripple社が幹部の人事異動:Schwartz氏をCTO、元fb幹部を事業開発部門のトップとして抜擢
Ripple社はChief CryptographerだったDavid Schwartz氏がCTOに異動し、新たなに以前facebookやMastercardにいた経歴を持つKahina Van Dyke氏を事業開発責任者として任命した。
RippleのCEO、Garlinghouse氏のツイートで人事異動が発表された。
7月13日(金)
米証券取引委員会:ビットコインETF申請に関する「要望欄」を公開、投資家のコメントが急増
停滞する仮想通貨市場が大きく反発するトレンド転換点となり得る「ビットコインETF」の上場申請が行われる中、SEC公式サイトでコメントを募集し始めた。
8月上旬とされる上場審査判断に向け、米投資家たちが熱弁をふるっている。
主要ブロックチェーン国家として名乗りを上げる、カナダで高まる仮想通貨熱
イノベーションに寛容なカナダは環境も適しており、マイニングも盛んに行われる。
また、カナダ中央銀行の最新データによると、1年間で男性の仮想通貨保有割合が4.2%から8.1%とほぼ2倍に達する上昇を遂げた一方で、女性比率は2%と横ばいに。
今週の上昇・下落比較
Rank | 通貨名 | 上昇率 |
---|---|---|
1位 | Tezos (XTZ) | +41.66% |
2位 | GoChain (GO) | +40.29% |
3位 | DigiByte (DGB) | +33.17% |
4位 | KuCoin Shares (KCS) | +23.76% |
5位 | Nuls (NULS) | +23.46% |
Rank | 通貨名 | 下落率 |
---|---|---|
1位 | Cortex (CTXC) | -31.52% |
2位 | Bancor (BNT) | -31.35% |
3位 | Dent (DENT) | -29.88% |
4位 | Nebulas (NAS) | -28.45% |
5位 | Selfkey (KEY) | -28.02% |
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します