NEAR財団、仮想通貨カストディ大手BitGoと提携 財務資産の一部もBitGoへ委托

BitGoと提携

暗号資産(仮想通貨)NEARプロトコル(NEAR)のエコシステムを支援するNEAR財団は19日、大手カストディ企業BitGoとの提携を発表した。規制に準拠したカストディ企業がNEARの保有が可能となるのは今回が初だ。

BitGoとNEAR財団が提携を締結したことで、BitGoのプラットフォーム上でNEARのカストディやステーキングが可能となる。また、NEAR財団も、保有資産のカストディをBitGoに依頼し、財務の一部をステーキングすることを表明した。

特定の仮想通貨エコシステムの発展を支援する財団が財務をカストディ企業に委托する珍しい事例となる。

今回の提携について、BitGoのプロダクト部門バイスプレジデントのNuri Chang氏は以下のようにコメントした。

NEARプロトコルはオープンなウェブとWeb3の発展に専念している機関投資家のネットワークを構築している。NEARプロトコルとNEARトークンの安全なカストディとステーキングを提供できることを嬉しく思う。

また、NEAR財団のMarieke Flament CEOは以下のように発言している。

BitGoを通じて、ユーザーはNEAR資産を安全に預け入れしつつ、ステーキング報酬を受け取ることも可能となる。

また、我々の財務もカストディすることで、我々もBitGoに信頼を置いている。共に連携することで、我々のエコシステムを活用するユーザーの増加、そして大体的なWeb3の普及へとさらに近付くことができるだろう。

関連:NEAR財団の女性CEOが語る「NEARの強みとイーサリアムとの違い」

なお、BitGoは15日、イタリアの規制機関Organismo Agenti e Mediatori(OAM)に暗号資産サービスプロバイダー(CASP)として登録した。

NEARとは

NEARプロトコルはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用したL1ブロックチェーン。ソラナ(SOL)やポルカドット(DOT)と並び、イーサリアム(ETH)に代わるブロックチェーンの一つとしての定評を持ち、Web3の普及を目指しているプロジェクトだ。

NEARは既に、2022年に入り2度の大規模な資金調達を完了。FTX Venturesやa16z、Jump、Alamedaなどの大手企業が総額5億ドル(690億円)を出資している。

関連:初心者でもわかる「NEAR Protocol(NEAR)」とは|特徴と注目点を解説

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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