ソラナ安定性向上へ VC大手「Jump Crypto」がクライアントを開発

ソラナの安定性向上へ

Web3領域でインフラ開発や投資を行うJump Cryptoと、暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)の開発をサポートするソラナ財団は16日、バリデータ向けのオープンソースの新しいクライアントを開発すると発表した。

開発の目的は、ソラナブロックチェーンの処理能力と確実性を向上させること。Jump Cryptoがソフトウェアのアップグレード内容を提案し、Solana Labsが最初に開発したものとは別のクライアントを開発するという。今回の発表では、この取り組みはソラナブロックチェーンの分散化に向けて重要な一歩になると説明した。

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バリデータとは

ブロックチェーンに記録されるデータの妥当性を検証するノードのこと。

▶️仮想通貨用語集

ソラナのクライアントとは、ソラナのサーバーネットワークにアクセスするためのコンピュータープログラムを指す。ソラナのブロックチェーンではこれまで、ネットワークが停止する事例が複数回発生していた。

関連ソラナ、機能バグにより4時間強のネットワーク障害

Jump Cryptoは、大手投資企業Jump Trading Groupの仮想通貨部門。今回の新しいクライアントの開発は、Jump Tradingの最高科学責任者Kevin Bowers氏が監督する。Bowers氏は過去に、賞を獲得したソフトウェアの開発支援を行なうなど、IT分野では充分な経歴の持ち主だ。

Bowers氏は今回の発表で、以下のようにコメントしている。

これまで数十年間、従来の金融市場のネットワークにおける最も複雑な課題を解決することを通して、速度と効率性の向上が金融システムに与える影響を直に見てきた。

我々の証明された技術を活用してブロックチェーンの普及を広め、果てしない可能性を創出して、世界の変化を促進できることを楽しみにしている。

また、ソラナ財団のエグゼクティブディレクターDan Albert氏のコメントは以下の通り。

我々の複雑なプロジェクトに必要なインフラを構築できる貢献者を探す中で、Jump Cryptoが適任であると判断した。

ネットワークの拡張性を高め、性能の高いソフトウェアシステムを開発してきた20年超の経験を活かし、何十億人の利用に耐えられるように、ソラナネットワークの改良に貢献してくれるだろう。

新しいクライアントの開発は、「C++」のプログラミング言語を用いて行うという。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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