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「バリデーター分散化が向上」ソラナ財団の8月報告 ブロックチェーンの健全性測る指標

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ソラナバリデーターの健全性

高速L1ブロックチェーンのソラナ(SOL)をサポートするソラナ財団は11日、「バリデーター・ヘルス・レポート」を公開。バリデーターネットワークが高度に分散され、拡大し続けているとして、ソラナ・ブロックチェーンの健全性を強調した。

バリデーターとは、ブロックチェーンに記録されるデータの妥当性を検証するノードのことで、対価として仮想通貨の報酬を得る。各バリデーターは独立して稼働するが、ネットワークデータのコピーを共有・更新する。そのため、多くのバリデーターが地理的に分散していると、仮に大規模な障害が起きたとしても復旧して引き続き機能する「レジリエンシー」を高める利点がある。

レポートによると、ソラナのメインネット(ベータ)は2020年3月に稼働を開始したが、22年7月31日時点に1,900以上のバリデーターが存在。そのうち1,688(88.14%)が独立した事業者に運営されており、昨年6月以降にバリデーターは毎月平均95件増加しているという。

また、ソラナのバリデーターネットワークは6大陸に均等に分散されているとして、イーサリアム(ETH)マイナー数の地理的分布図と比較されている。

もしもバリデーターの多くが単一のサービス(例:Amazon Web Services)に依存していると障害時に連動する恐れがあるが、ソラナでは単一のプロバイダーがステーキングされたSOL総量に対して33.3%近くを占めないよう、ソラナ財団が働きかけているという。

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ナカモト係数

ブロックチェーンの検閲耐性を測る指標に「Nakamoto coefficient:ナカモト係数」がある。PoS(プルーフ・オブ・ステーク)の場合、ナカモト係数は投票権(ブロックの承認者を選出する)の33.4%を得るために必要な最低ノード数を指す。

これは、悪意のあるバリデーターが結託して33.4%以上のシェアを取れば、トランザクションを検閲して二重支払を実行できてしまう事を意味する。

レポートによると、ソラナのナカモト係数は31で、アバランチ(AVAX)やBNBチェーン(BNB)、ポリゴン(MATIC)と比較して最も高い。

ソラナ財団はまた、ナカモト係数が破られるような攻撃を受けたとしても、影響を受けたバリデータを排除してコンセンサスを再開することでブロックチェーンを回復できると補足。バリデータの全体数が多いほど、こうした処置の成功率を高めるとして、バリデーター総数の重要性を強調した。

ソラナエコシステムでは、8月3日以降、関連ウォレットからユーザーの資産が流出。約9,000件のアドレスから、推定5.3億円(400万ドル)が奪われる事態となった。

この攻撃は、PhantomやSlope、TrustWalletなど複数のウォレットに影響を与えたことから、大元のライブラリ「Solana Program Library (SPL)」に脆弱性を疑う声も出るなど、様々なユーザーの不安を駆り立てた。

その後の調査で被害に遭ったウォレットアドレスは、いずれもSlopeウォレットで作成されたり、Slopeにインポートして使用されていたものと判明。原因は現在も調査中だが、Slopeの中央サーバーに「平文(暗号化されていないデータ)」で秘密鍵とニーモニックが送信されていた所をハッカーに突かれたものと見られている。

関連:ソラナ関連のウォレット不正流出、Phantomのシステムに異常見つからず

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