BNBチェーンのリキッドステーキング、預け入れ総額が40億円到達
BNBチェーン上のリキッドステーキング
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスが開発したブロックチェーン「BNBチェーン」上では、3つのプロトコルがリキッドステーキングを導入している。コインデスクが報じた。
具体的にはAnkr、Stader、pSTAKEという3つのプロジェクトがリキッドステーキングを提供している形だ。この3つをあわせると29日の時点で、BNBトークンの合計預け入れ総額(TVL)は42億円(3,000万ドル)相当に達した。
BNB Chainの投資ディレクターGwendolyn Regina氏は、次のように説明している。
ステーキングプラットフォーム時価総額の24%しかステーキングでロック(預けられて)されていない。
我々は、ユーザーがステーキングの利点をまだ十分に認識していないと考えている。(BNBチェーンでは)3つの競合プロトコルによって、単一障害点リスクを軽減する。
リキッドステーキングとは
仮想通貨のステーキング金利を受け取りながら、その代替資産(ステーキング証明トークン)を運用できるDeFi(分散型金融)の仕組み。従来はロックアップされてきた資産の流動性(Liquidity)を解放できる利点がある。
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pSTAKE
pSTAKEは、コスモス(ATOM)のチェーンを基盤とするステーキングプロトコルで、2021年には約11億円の資金調達に成功している。BNBチェーンでも8月初旬にローンチした。
ユーザーは、BNBトークンをpSTAKEのプロトコルに預けてステーキングすることで、BNBのリキッドステーキング用トークンstkBNBを発行できる。BNBトークンのステーキング報酬に加えて、BNBチェーンのdAppsエコシステムでstkBNBを活用し、DeFiでさらなる利回りを獲得することも可能だ。
Stader
Staderも、マルチチェーンステーキングプロトコルであり、BNBの他、ヘデラハッシュグラフ(HBAR)、ポリゴン(MATIC)、テラ2.0などでステーキングを提供している。
BNB上では、ユーザーがBNBトークンをステーキングで預けると、ステーキングトークンBNBxを発行。同プロトコルはユーザーから預かったBNBトークンを、ネットワーク上の最適なバリデーターを選択してステーキングを行う。
Staderによると、これらのバリデーターが取引を処理すると報酬が発生し、この報酬はステーキングプールに追加され、流通しているBNBxトークンの価値を高めることになる。Staderは、BNBトークンに対するBNBxトークンの価値は、ステーキングの報酬が蓄積されるにつれて上昇していくと説明している。
Ankr
ブロックチェーンノードのホスティングソリューションAnkr(ANKR)は3日に、同銘柄のステーキングサービスやイールドファーミングを実装するためのソフトウェア開発キット(SDK)を発表したところだ。
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BNB上で、ユーザーがAnkrをステーキングに利用すると、BNBトークンを預けることでaBNBbトークンやaBNBcトークンを入手することができる。aBNBbトークンの数は、ステーキング報酬に応じて増えていき、ユーザーはBNBトークンと1対1で交換可能だ。
一方でaBNBcトークンの数は一定だが、BNBトークンに対する価値がステーキング報酬と共に増加していく仕組みである。ユーザーは、Ankrの提供する機能を使ってこれらのトークンを交換することもできる。
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