バイナンス、主要ステーブルコインの取り扱い停止へ ステーブルコイン残高を全てBUSDに自動換金
ステーブルコインはBUSDに集中へ
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは6日、主要ステーブルコインの取引所残高を自動的にバイナンスUSD(BUSD)に換金する方針を明らかにした。
自動換金の開始時期は9月29日正午(日本時間)。対象銘柄は米サークル社が提供するUSDコイン(USDC)、Paxosの提供するPaxドル(USDP)、そしてTrueCoinの提供するTrueUSD(TUSD)。
期日には対象銘柄を保有するユーザー残高は1:1の割合でバイナンスUSD(BUSD)へと自動的に換金されることとなる。
なお、顧客資産の引き出しは今後もUSDCとUSDP、そしてTUSDで可能となる。
BUSDとは
バイナンスUSDはニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)から承認を受けているステーブルコイン銘柄。USDPを提供するPaxos社とバイナンスが連携してイーサリアムとBNBチェーン上で発行している。
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主要通貨ペアの取引も停止へ
また、29日の自動換金に先駆けて、以下のステーブルコイン建の取引ペアの提供も停止する予定だ。
- エイダコイン(ADA)/USDコイン(USDC)
- コスモス(ATOM)/USDコイン(USDC)
- 豪ドル/USDコイン(USDC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)/USDコイン(USDC)
- バイナンスコイン(BNB)/USDコイン(USDC)
- ビットトレント(BTTC)/USDコイン(USDC)
- イオス(EOS)/USDコイン(USDC)
- イーサリアム(ETH)/USDコイン(USDC)
- チェーンリンク(LINK)/USDコイン(USDC)
- ライトコイン(LTC)/USDコイン(USDC)
- ソラナ(SOL)/USDコイン(USDC)
- トロン(TRX)/USDコイン(USDC)
- ウィンク(WIN)/USDコイン(USDC)
- XRP(リップル)/USDコイン(USDC)
- ジーキャッシュ(ZEC)/USDコイン(USDC)
- バイナンスコイン(BNB)/Paxドル(USDP)
- ビットコイン(BTC)/Paxドル(USDP)
- イーサリアム(ETH)/Paxドル(USDP)
- エイダコイン(ADA)/True USD(TUSD)
- バイナンスコイン(BNB)/True USD(TUSD)
- ビットコイン(BTC)/True USD(TUSD)
- イーサリアム(ETH)/True USD(TUSD)
- トロン(TRX)/True USD(TUSD)
- XRP(リップル)/True USD(TUSD)
先物取引においてもUSDCが証拠金資産として利用できなるほか、主要銘柄のレンディングも7日付けで停止する。
他にも、ステーキングやスワップ取引、ローンやBinanceペイ、およびバイナンス・ギフトカードにおいてもUSDCやUSDP、そしてTUSDの対応を段階的に停止していく。
これにより、9月末以降のバイナンスでは一部のテザー(USDT)建ペアを除き、現物取引ではBUSDの提供のみとなる格好だ。
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