英ETC Group、ETHWの上場取引型金融商品を提供へ
16日上場予定
英ロンドンを拠点にする資産管理会社ETC Groupは8日、マージアップグレードから分岐(フォーク)するであろう銘柄「ETHW」の上場取引型金融商品(ETP)を提供する予定を発表した。
ETHW版(PoW)ブロックチェーンはまだ存在していないが、一部のイーサリアム(ETH)マイナーはフォークチェーンに向けて準備中。また、バイナンスやFTXといった大手取引所もETHWの誕生を念頭に今後の対応方針を相次いで表明している。
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ETC Groupは現在提供中のイーサリアムETP「ZETH」の保有者に1:1でETHW版ETPを付与する。マージの最終段階である「パリ」が発動する推定日である15日の翌日にドイツの電子取引Xetraに「ZETW」として上場する予定だ。
ETC GroupのBradley Duke CEOは声明で「ETC Groupを立ち上げたとき、デジタル資産担保証券の保有者がハードフォークから新たな暗号資産による利益を得られるよう約束した。今回起こりうるフォークから収益を受け取ることは約束の遂行だ」と説明した。
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ETPとは
上場投資信託(ETF)、上場投資証券(ETN)、コモディティ上場投資信託(ETC)など、取引所に上場し特定の指標の値動きに連動する運用成果を目指す金融商品の総称。(野村証券引用)
現在、欧州ではさまざまな銘柄の仮想通貨ETPが取引可能になっている。ビットコインやイーサリアムのほか、カルダノ(ADA)やXRP(リップル)、ソラナ(SOL)、ポルカドット(DOT)のETPもドイツやスイスの証券取引所に上場している。
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