先週不正流出したMango Markets、被害者に返済計画
DAOで投票
先週約160億円相当の資産が不正流出したソラナ基盤の人気デリバティブ取引所Mango Marketsはハッキングの被害者に資金を返済する計画を提出した。
Mango Markets側は返済のために11日にハッカーが最初に入金する直前のユーザーの資金残高におけるスナップショット(権利確定)をとる。Mango DAOでMNGOトークン保有者が投票し決める形だ。
また、先週末にはMangoコミュニティがハッカーに大部分の資産を返却してもらうよう抜き取られた160億円のうちの70億円をバグバウンティーとしてハッカーに支払う提案を可決。すでに10億円分の資産が返却された。Mango Marketsは12日に、MANGOトークンへの価格操作の攻撃を受けハッカーにソラナ(SOL)やUSDCを含む160億円に相当する資産が盗まれていた。
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なお、ハッカーはその後自ら正体を明かしている。アブラハム・アイゼンバーグ氏という人物で以前にも似た手口で他のプラットフォームから資金を抜き取った経歴があるとされる。
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