バイナンスのCZ氏に「国際指名手配」の噂、担当者が事実ではないと否定
CZ氏に関する噂が拡散
暗号資産(仮想通貨)コミュニティの間で著名なツイッターアカウント「Cobie」氏は、国際刑事警察機構(インターポール)が、バイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)CEOに対し「Red Notice」を発行したと投稿した。
Red Noticeとは、インターポールが世界の法執行機関に向けて発行する通知で、国際指名手配の暫定的な逮捕状の役割を果たす。なお、インターポールから公式発表が行われていないため、現時点ではCZ氏への発行が事実かは不明確だ。
Cobie氏のツイッターアカウントは本記事執筆時点で非公開になっている。今回の投稿は暗号化されており、それを実際に読めるようにしたものが、他のユーザーによってツイッターで共有された。Cobie氏のツイートだけでは、事実であるかだけでなく、CZ氏が国際手配される理由も不明確である。
公式ウェブサイトによるとRed Noticeは、ある区域の司法当局が発行する逮捕状や裁判所が出す命令に応じて発行される。バイナンスを巡っては最近、世界の規制当局からの監視が強まっており、先月末には米国法違反の疑いで、米商品先物取引委員会(CFTC)が、バイナンスやCZ氏らを提訴していた。
現時点ではCFTCからもRed Noticeに関する発表はない。
バイナンス側のコメント
今回の情報についてバイナンスの担当者は、仮想通貨メディア「The Block」に対し、CZ氏にRed Noticeが発行されているという情報は「真実ではない」と回答したという。
また、CZ氏自身も今回の情報は認識している。インターポールの公式ウェブサイトのRed Noticeのページに、自身が掲載された写真を投稿して、「これは合成された画像である」とCZ氏はコメント。「このように、FUD(悪い噂)は始まる」とツイートした。
上記ツイートで合成画像を投稿したユーザーは「今回のRed Notice発行の情報は真実だ」とコメントしているようにみえるが、このツイッターアカウントはすでに削除されている。
CZ氏は「自身で検証することなく、人々が容易にFUDに左右されてしまうことは残念だ」と述べた。
バイナンスとは
取扱銘柄や取引高、登録者数が非常に多い大手仮想通貨取引所を運営。他にもベンチャーキャピタル部門の活動や教育コンテンツの提供、慈善活動など幅広い事業を展開している。22年11月には、日本市場への進出を発表した。
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