仮想通貨トレード向けL1ブロックチェーン「Sei」、約40億円を資金調達

仮想通貨トレードのUX向上へ

L1ブロックチェーン「Sei」の開発に携わる「Sei Labs」は11日、2つのラウンドで合計約40億円(3,000万ドル)の資金を調達したことを発表した。

調達した資金は主に、戦略的パートナーの確保に使用すると説明。また、Sei Labsの成長や、アジア太平洋地域における事業の発展にも活用するとしている。今回のラウンドでは、Jump、Distributed Global、Multicoin Capitalらが出資した。

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Seiは暗号資産(仮想通貨)のトレーディングを速く処理できるように設計されているブロックチェーン。チェーンレベルで最適化が可能であるため、DEX(分散型取引所)やトレーディングアプリは、ユーザーに合った体験を提供することができる。

今回Sei Labsは、調達した資金を活用してチームや事業が成長すれば、トレーディング向けの最速ブロックチェーンとしての地位を強化できると期待。そして、デジタル資産のエコシステムの発展を世界で促進していきたいと述べている。

Sei Labsの共同創設者Jayendra Jog氏は今回の発表で、dApps(分散型アプリ)は発展してきたが、DEXやトレーディングのアプリは、L1ブロックチェーンが旧式であるために成長が止まっていると課題を指摘。その上で、以下のようにコメントした。

Seiのミッションは、トレーディングの最高のインフラを構築すること。今回の資金調達は、Web3アプリの次の発展を解放するという我々の取り組みを加速させるだろう。

この取り組みによって開発者は、以前よりも桁違いに性能の高いアプリを開発できるようになる。

ITメディア「TechCrunch」の報道によれば、今回の資金調達で同社の評価額は約1,070億円(8億ドル)になった。

Seiの開発状況

Seiは先月13日に、最新のパブリックテストネットをローンチ。現在はまだ開発段階だが、大きく発展してきているとSei Labsは説明している。

13日以降、パブリックテストネットを360万超の新規ユーザーが利用。また、この1カ月弱で3,500万以上のトランザクションを処理したという。

これまで、Seiのブロックチェーン上にプロダクトをデプロイ(展開)したチームの数は120以上。今年1月には、DEXのSushiSwapがSei上でパーペチュアル取引を提供する計画が明らかになっていた。

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当時、Sushiswapのリード開発者Jared Grey氏は、Seiは「コンセンサスレイヤーにオーダーブックとマッチングエンジンを持つことにフォーカスしているため、パーペチュアル取引をリリースする場所としては非常に合理的だ」と語っている。

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パーペチュアル取引とは

仮想通貨のレバレッジ取引が可能なデリバティブ取引の一種。期限がなく、手数料を支払うことで半永久的にポジションを保持できる。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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