JR九州、NFTプロジェクトを開始へ 基盤にはアスターネットワークを採用

利用者と新たな関係を構築

九州旅客鉄道株式会社(JR九州)と株式会社ピー・アール・オー(PRO)は9日、NFTプロジェクトを開始することを発表した。

採用したブロックチェーンは、アスターネットワーク(ASTR)。これから独自の販売サイトを運営してNFTコンテンツを提供したり、「訪れる・乗る・利用する」ことに対して、「記念」や「証明」となるNFTを配布したりする。プロジェクトの目的は、利用者と多様な接点を持つようにし、新しい価値や九州の楽しみ方を提案することだ。

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ゲームや音楽、アート作品、各種証明書など幅広く技術が活用されている。

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プロジェクトの正式な開始時期は2023年7月の予定。販売・配布するNFTの内容などの詳細は決定次第、発表するとしている。現在検討されている取り組みは以下の通り。

  • NFTを取り扱う、JR九州独自の販売サイト「JR九州NFT」を新設する
  • 暗号資産(仮想通貨)ではなく日本円で決済できるようにする
  • 駅や列車・バス、関連施設などの利用でNFTを取得できるようにする
  • 保有するNFTや数量などにより、限定のNFTやサービス等の特典を受けられるようにする
  • 販売サイトと連携したウォレットを提供する
  • ウォレットカードをスマホにかざす方法でもウォレットにアクセスできるようにする
  • Chrome、Safari、Microsoft Edgeのブラウザに対応する

また、他にも様々なコラボ企画を検討していると説明。NFTコンテンツの第一弾として、10日から無料の試験配布を行う計画も発表した。

なお、今回協業するPROは、1990年12月創設の日本企業。事業内容は情報サービス業である。

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アスターネットワークについて

アスターネットワークは日本発のパブリックブロックチェーンで、今回のように日本におけるユースケースが最近増加している。一方で、これまでバイナンスやコインベースといった海外の大手企業らが出資。今回の発表ではアスターネットワークについて、「世界トップの投資家に支援されているブロックチェーン」と紹介している。

他にはイーサリアム(ETH)と互換性があり、「数々なユニークな特徴」を持っているとも説明。こういった特徴が、アスターネットワークを採用した理由とみられる。

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最近の採用事例では先月に博報堂が、カルビーやCryptoGamesらと共同で、NFTのおまけ付きカルビーポテトチップスの「NFTチップスキャンペーン」を開始したことを発表。このNFTの基盤にアスターネットワークが採用された。

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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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