NFTチップスキャンペーン開催
株式会社博報堂は12日、カルビー株式会社やCryptoGames株式会社らと共同で、NFTのおまけ付きカルビーポテトチップスの『NFTチップスキャンペーン』を開始したことを発表した。
全国のコンビニなどで売られるカルビーポテトチップスが期間限定でNFTチップスになる。対象商品を購入するたびに、おまけとしてついてくる「ポテトNFT」が、水やりなどを行いながらレベルアップし、成長する様子を楽しむことができる。当NFT(非代替性トークン)は日本発のパブリックブロックチェーンAstar Network上で発行される。
このNFTは購入回数に応じて段階的に成長するNFTを楽しむ「購買成長型NFT」と呼ばれる。CryptoGamesによると購買成長型NFTをおまけとするキャンペーンは日本初となる(2023年3月15日時点)。
カルビーはこれまでプロ野球チップスをはじめ、様々な「キャラクターチップス」を販売してきたが、NFTをおまけにしたポテトチップスの販売は初めての試み。『NFTチップスキャンペーン』の概要は以下の通りだ。
■日時:2023年4月12日(水)10:00 ~ 5月31日(水)23:59
■内容:
(1)参加条件をすべて満たした消費者に「ポテト NFT」を配布される(配布上限に達し次第終了)。対象商品の空きパッケージを「ルビープログラム」でスキャンする度に「ポテトNFT」が成長し、5回スキャンすると、架空の世界「じゃがバース」のキャラクターを収穫できる。
(2)(1)のうち、キャラクター獲得時にランダムで登場する“金のキャラクター”を収穫したユーザーに、100名様限定で「CHIPS NEXTよくねたいもキタアカリ」(6袋)がプレゼントされる(配布先は日本国内限定)。
(3)「ポテト NFT」保有者には今後、新しいデジタル体験が提供されていく。
■対象者:
①「カルビー ルビープログラム」(https://www.calbee.co.jp/lbeeprogram/)のアプリをダウンロードしている消費者
② 対象商品(『ポテトチップス うすしお味/コンソメパンチ/のりしお』)のいずれかを「カルビー ルビープログラム」にて折りパケした消費者
③「カルビー ルビープログラム」内にて、NFT管理サービス「wappa」アカウント登録をした消費者
カルビーのNFT施策第二弾
『NFTチップスキャンペーン』は、博報堂の広告事業を超えた新規事業開発を目指すミライの事業室がカルビーと共同で実施するNFT施策第二弾だ。今回の施策では、NFTの所有・管理に必要なウォレットとして、博報堂とDataGatewayが共同開発したデータウォレット「wappa」を導入する。
wappaは、“個人のデータは企業ではなく、個人が管理する”というweb3(分散型ウェブ)の思想に基づいて設計されており、wappaで取得・保有したデータは、個人が許可したデータのみが、匿名性をもって企業に提供される。
博報堂は、2022年7月にカルビーとのコラボレーションを発表し、Astarチェーン上のGameFiプラットフォーム「AstarFarm」でバーチャルなじゃがいもを収穫したユーザーに抽選で、カルビーのリアルなじゃがいもの商品が届くキャンペーンを実施した。AstarFarmは、CryptoGamesからスピンオフした、Astarチェーンに特化した開発会社AstarGamesが手掛けている。
関連:CryptoGames、Astar Network特化のWeb3新会社設立
さらに博報堂は、2022年12月には日本発のパブリックブロックチェーンAstar Networkを開発するStartale Labs Pte Ltd(本社:シンガポール)のCEO渡辺創太氏と共に、web3ハッカソンを企画運営する「博報堂キースリー」を設立し、web3領域の取り組みを強化している。
関連:博報堂キースリー、トヨタ協賛のweb3ハッカソンを2月14日から開催へ
博報堂のヴィジョンは、「生活者発想」と「クリエイティビティ」を活かし、多様なパートナー企業と共にweb3での体験を創造すること。そして、より多くの生活者がweb3に参加できる世界の構築を目指している。
NFTとは
「Non-Fungible Token」の略称、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーン上で管理・取引を行うことで、デジタルコンテンツの作成者、保有者、取引履歴などの情報が保存される。固有のIDが付与されることにより、唯一無二のものであることが証明される。
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