米アップルが高値更新続ける 米半導体の対中輸出制限強化でAI関連銘柄に影響|29日金融短観
6/29(木)朝の相場動向(前日比)
- NYダウ:33,852ドル -0.2%
- ナスダック:13,591ドル +0.2%
- 日経平均:33,193円 +2%
- 米ドル/円:144.3 -0.04%
- 米ドル指数:103 +0.5%
- 米国債10年:年利回り3.7 -0.05%
- 金先物:1,916ドル -0.3%
- ビットコイン:30,152ドル -1.8%
- イーサリアム:1,831ドル -3.3%
伝統金融
暗号資産
本日のNYダウ・ナスダック
本日のNYダウは−74.ドルと小幅安。ナスダックは+36ドルで取引を終えた。
パウエル米FRB議長がECBフォーラムであと2回の利上げの可能性を排除しないとの姿勢を示したが、2週間前のFOMC後にも同様の発言をしていたため、米株式市場の反応は限定的だった。
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ラガルドECB総裁、植田日銀総裁、ベイリー英中銀総裁などの要人も出席した「ECBフォーラム」で、パウエル議長は、「政策は景気抑制的だが、十分に抑制的ではない可能性がある。抑制的な政策はまだ十分に長い期間行われていない」と政策の遅効性を指摘し、粘り強いインフレを抑え未だ底堅い労働市場を沈静化させるためには、FOMCが7月と9月の会合で政策金利を引き上げる可能性があるとタカ派な姿勢を示した。
前日には、ラガルドECB総裁は「執拗なインフレに対してはより執拗な政策が必要だ」とし歴史的な利上げサイクルの終了を近く宣言する状況ではないだろうとした上で、7月も利上げを続けると話していた。
2%へのインフレ抑制への各国のコミットメントから、利上げサイクルはまだ終わりではないとの観測が高く、米国を含め7月の追加利上げはほぼ確実で、9月にも追加利上げがある方向を向きつつあるようだ。
ドル円
ドル円は144円3銭で対ドルで続落し、年初来安値を連日更新。
ブルームバーグなどによると、植田日銀総裁は28日のECBフォーラムで今後の金融政策について「基調的なインフレ率は依然として2%をやや下回っているとわれわれは考えている。そのため、現時点では政策(イールドカーブ・コントロール)を変更していない」と語った。また、最新のインフレ見通しについては、しばらくの間鈍化してから来年再び上昇すれば、日銀が金融政策を転換する十分な理由になるだろうとも述べた。
経済指標
- 6月29日(木)21:30: 1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)
- 6月30日(金)21:30: 5月個人消費支出(PCEデフレーター)
- 7月3日(月)8:50: 4-6月期日銀短観・四半期大企業製造業先行き
半導体の対中輸出制限 米国株
エヌビディアをはじめとしたAI関連銘柄などのハイテク株は売りが先行した。昨日、バイデン米政権が人工知能用の半導体の中国への販売を一部制限するため、昨年10月に発表した輸出規制方針を強化すると報道されたことが嫌気された。
WSJの報道によると、米商務省は、米半導体大手エヌビディアなどのチップメーカーが戦略的競争相手である中国などの制限対象国の顧客に半導体を輸出する場合、事前にライセンスを取得せずに製造したものについては早ければ7月上旬にも輸出を阻止する可能性がある。2022年10月の制限による影響を抑えるために、エヌビディアは商務省が示した性能要件を下回るAI半導体「A800」を中国市場向けに製造したが、商務省が検討している新たな規制はライセンスがなければA800の販売も禁止するものだという。
個別銘柄の前日比:エヌビディア-1.8%、c3.ai+6.2%、AMD-0.2%、テスラ+2.4%、マイクロソフト+0.3%、アルファベット+1.5%、アマゾン-0.1%、アップル+0.6%、メタ-0.6%。
なお、米アップルは21年当時の最高値である182.94ドルを先週更新して続伸。28には189.25ドルの高値で取引を終えた。
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仮想通貨関連株
- コインベース|70.7ドル(+1.2%/+15.1%)
- マイクロストラテジー|325.6ドル(+0.2%/-1.1%)
- マラソン・デジタル|13.1ドル(-1.6%/+3.5%)
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