電通、Suiブロックチェーン上で新プロジェクト開始 クリエイターエコノミー形成へ

Suiブロックチェーンを活用

国内大手企業の電通グループ(以下、電通)は25日、Suiブロックチェーン上で、クリエイターエコノミーの形成に向けたプロジェクトを開始したことを発表した。

現在はSNSや収益化の方法が多様化しており、クリエイターエコノミーは今後の発展が期待されている領域。今回のプロジェクトでは、日本のゲーム産業やデジタルエンターテインメント産業に向け、Sui上でエコシステムの普及とクリエイターエコノミーの形成を推進すると説明している。

クリエイターエコノミーとは

インターネット上で個人のクリエイターが商品・サービスを提供し、収益を上げることができる経済圏やデジタル市場のこと。

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このプロジェクトは、電通の研究開発組織「電通イノベーションイニシアティブ」とグループ傘下企業「3RD GEAR」と共同で実施。Suiの開発企業Mysten Labsには、電通ベンチャーズが出資している。

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Suiは処理能力の高さが特徴のブロックチェーン。電通はSui上で分散型ID(DID)技術を活用し、日本IP(知的財産)を展開するサポートや、海外のゲームと日本IPがコラボレーションする支援、および開発体制を構築する支援などを行っていくとした。

この取り組みによって、より多くのクリエイターや開発者が日本のIPを活用してWeb3領域に参加できるようになることを期待していると電通は説明。今後もエンターテインメントコンテンツ領域を中心に、ブロックチェーンを活用した個人の与信形成および自律分散的な情報流通が行われる社会の形成を推進していくとしている。

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Suiブロックチェーンの特徴

電通ベンチャーズが出資したMysten Labsは、メタ(旧フェイスブック)のディエム(旧リブラ)に携わっていたメンバーが創設。そのためSuiは、プログラミング言語など、ディエムの技術を継承している。

プログラミング言語については、ディエムの「Move」を改良した「Sui Move」を導入。コンセンサスの仕組みには「Delegated Proof-of-Stake(DPoS)」を採用した。

Suiはスマートコントラクト機能を備えたL1ブロックチェーンとして稼働。並列処理を行うなどして処理能力を高め、セキュリティの向上にも取り組んでいる。

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