評価価値が20億ドル超えに
新たな高速L1ブロックチェーン「Sui」を開発するMysten Labsは8日、シリーズBラウンドで430億円(3億ドル)を調達したことを発表した。
ラウンドを主導したのはFTX Ventures。既存投資家のa16zや、Binance Labs、Coinbase Ventures、Circle Ventures、Lightspeed Venture Partners、Sino Global、Jump Crypto、電通ベンチャーズ、米資産運用大手フランクリン・テンプルトンなども参加。Mysten Labsの評価価値は今回のラウンドで20億ドルを超えた。
投資家らはMysten LabsのエクイティおよびSuiブロックチェーンのトークンを取得する予定。現時点では、Suiブロックチェーンはテストネット段階でトークンをまだ発行していない。
Mysten LabsとSui
Mysten Labsの創設者らは全員メタ社の元社員でディエム(旧リブラ)などに携わっていた。開発中のSuiブロックチェーンはフェイスブックが開発した新プログラミング言語「Move」を利用する処理能力が高いブロックチェーン。1秒あたりのトランザクション処理数(TPS)が12万件に到達することが可能と掲げられており、ソラナ(SOL)やアバランチ(AVAX)のライバルブロックチェーンになりうるとみられる。
Mysten Labsは今回調達した資金をSuiのローンチに向けた開発やエコシステムへの投資などに充てるという。
現在、Move言語を基盤に開発されているのSuiだけではない。「Aptos」というL1ブロックチェーンも注目されている。先月末からAIT3テストネット期間が実施されている。
関連:元Metaエンジニアらが開発する新ブロックチェーン「Aptos」とは
関連:Aptos、Sui、Linera—注目のDiem(旧Libra)系L1チェーンを比較|前編