ビットコイン34000ドル台で揉み合う、FTXは保有分の仮想通貨売却進める
マクロ経済と金融市場
26日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比251.6ドル(0.76%)安、ナスダック指数は225.6ポイント(1.76%)安で取引を終えた。
米大手IT企業の決算発表が市場予想を下回ったことを受け、ハイテク株の比率が高いナスダック指数で売りが先行した。
引き続き、中東情勢の緊迫化も相場の重石となっている。
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仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比1.23%安の1BTC=34,110ドルに。
MN TradingのMichaël van de Poppe CEOは、レジスタンスライン(上値抵抗線)を突破すれば37,000~38,000ドルが視野に入るとしながらも、「(過熱感もあるため)調整が入った場合、1BTC=32,600ドル~33,100ドルは買い場になる可能性が高い」との見方を示した。
アナリストのCryptoConは、「暗号資産(仮想通貨)市場の過去の相場サイクルを踏襲した場合、45,500ドルを目指していくことになる」と強気の見通しを示した。
現在の相場は、過去最高値を起点とする4度目のサイクルにあり、底値圏から反発して中間地点のレンジ上限に差し掛かる「フェーズ4」へと突入していると主張した。
昨今では、ビットコインETF(上場投資信託)の上場承認観測が強まるにつれ、ビットコイン(BTC)の思惑買いが増加傾向にある。
Cryptogambling.tvの調査によると、イギリスでは過去1週間で「ビットコイン 買い」という検索ワードが8倍以上に急増した。関連:ビットコインETF上場承認後のBTC価格はどう変わる? 米投資会社の資金流入予測
FTXの資産売却
昨年11月に経営破綻したFTXおよび取引部門アラメダ・リサーチのコールドウォレットから、大量のアルトコインが送金されたことがわかった。
オンチェーントラッカーLookonchainによると、550万ドル相当の170,000SOLを含む暗号資産をバイナンスに、260万ドル相当の80,000SOLや260万ドル相当のLINKなどをコインベースに送金したものと見られる。
FTXは2023年9月、債権者への返済をめぐる債務整理の一環として、週あたり1億ドル分(最大2億ドル)の保有資産売却について裁判所の承認を得ていた。
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