サザビーズ、ビットコイン版NFT「Ordinals」のオークション初開催

BitcoinShroomsのオークション開催

老舗オークションハウスのサザビーズは12月6日から13日まで、ビットコイン(BTC)版NFT(非代替性トークン)プロジェクト「オーディナル(Ordinals)」について、初めてオークションを開催すると発表した。

アーティストのShroom toshi氏がデザインした「BitcoinShrooms(ビットコインシュルームズ)」の作品をオークションに出す格好だ。

オーディナルとは、ビットコインブロックチェーン上に永続的なデジタル資産を作成するプロトコルだ。ビットコインの最小単位「サトシ」に番号を割り当て、画像や動画などのデータを追跡するシステムである。

オーディナルをベースにしたトークン規格「BRC-20」の取引数も急増中だ。直近で取引数が多かったのは12月3日で、取引高で見てBTCネットワーク活動の39%を占めている。

出典:@cryptokoryo(DUNE)

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NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

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「BitcoinShrooms」とは

Shroom toshi氏はその作品である「BitcoinShrooms」コレクションについて、ビットコインの最初の13年間をピクセルアートで表現したものだと語っている。90年代への郷愁も表わす8ビットアートスタイルへのオマージュだと続けた。

今回、サザビーズでオークションにかけられるのはピクセルで描かれたキノコ型キャラクター「S」「Sovereign Individual」と、アボカドの形をした「BIP39 Seed」の3つである。

予想入札価格は、3つとも約2万ドルから3万ドル(約290万円から440万円)とされているところだ。

「S」は自己主権(Self-Sovereignty)を表している。また「Sovereign Individual」も「主権ある個人」という意味で、「BitcoinShrooms」コレクションの最初期の作品である。

また「BIP39 Seed」はビットコインのアドレスと秘密鍵を生成する固有の12~24語のリストのことを象徴するものだ。

「BitcoinShrooms」コレクションには、他にもビットコインの歴史へのオマージュとなる200点以上の作品が含まれる。例えば、秘密鍵をモチーフにしたものや、マウントゴックス事件にちなんで山(マウント)型の帽子をかぶったキャラクターや、匿名性を表す疑問符が付いたキャラクターなどがある。

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2021年よりNFTを取り扱い

サザビーズは、2021年より初めてNFTのオークションを開始。同年にはNFTの累計販売額が1億ドル(約114億円)に達したと報告している。

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今年6月にも、デジタルアーティストDmitri Cherniak氏のNFT「Ringers #879(The Goose)」が約8.8億円という高額で落札された。

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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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