CoinPostで今最も読まれています

サザビーズオークションで、ジェネレイティブ・アートNFT「The Goose」が史上2番目の高額落札

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

3ACの資産清算

デジタルアーティスト、Dmitri Cherniak氏のNFT「Ringers #879(The Goose)」が16日、サザビーズのオークションで6,215,100ドル(約8.8億円)で落札された。サザビーズによると、ジェネレイティブ・アートの作品としては史上2番目の高額落札となった。

このオークション「GRAILS」は、元々大手仮想通貨ヘッジファンドであったThree Arrows Capital(以下、3AC)が2022年に破綻した後の資産清算の一環として開催されたもので、収益は3ACの債権者に還元される予定だ。

3ACは、2022年5月にテラ(LUNA)の大幅下落により約2億ドル(約270億円)の損失を被り、結果として債務不履行に陥った。その後、同年7月に米国で破産法第15章(国際倒産)に基づく破産手続きを開始した。

The Gooseという作品は、3ACの子会社であるStarry Nightファンドが2021年8月に約1,800ETH(当時の価格で約8億円)で購入したものだ。オークション開催前の予想価格200〜300万ドルを大きく上回る結果となった。さらに、Sotheby’sのGRAILSオークションでは、他のNFT作品も予想以上の価格で取引され、全体としての売れ行きは好調だった。

ジェネレイティブ・アーティストとして知られるTyler HobbsやLarva Labsなどの作品も、全37点が予想以上の価格で落札された。これまでに、Grailsコレクションの清算を通じて約24億円(約1,700万ドル)の収益が上がったとのことだ。

The Gooseの制作者であるDmitri Cherniak氏は、カナダ出身のアーティストで、ニューヨークを拠点にジェネレイティブ・アルゴリズムを用いたアート作品を制作している。The Gooseはその一例で、ユニークなトランザクションハッシュとjavascriptを組み合わせてArtBlocksで発行された「Ringers」コレクション1,000点のうちの一つだ。

関連:初心者でもわかる仮想通貨ヘッジファンド「Three Arrows Capital」とは|企業の特徴や運用実態を解説

ジェネレイティブ・アートとは

ジェネレイティブ・アートとは、1960年代に生まれたアートの形式で、コンピューターを使って模様や物体の質感を表現する。このジャンルのNFTは、アート作品をブロックチェーン上で生成し、プログラムコードがブロックチェーンに埋め込まれる。その結果として何が生み出されるかは、制作過程で誰も予測することができない。これがジェネレイティブ・アートの魅力だと言われる。

The Gooseを落札したのは、匿名のデジタルアートコレクターPunk6529だ。Punk6529は「The Goose」がNFTコミュニティ内で文化的な重要性を持つと認識しており、「その旅はまだ始まったばかりだ」と語り、この作品の可能性を信じている。

関連:サザビーズがポルカドット(DOT)決済に初対応、ジェネレーティブアートNFTのオークションで

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/02 木曜日
10:00
「ビットコインは2030年までに6億円に」ARKウッドCEO
ARK Investmentのキャシー・ウッドCEOは、仮想通貨ビットコインが今後2030年までに約5.9億円に達する可能性があるとの強気予測を披露した。
08:25
ブラックロック、Securitizeの73億円調達を主導
ブラックロックは今回の出資でSecuritizeの提携関係を強化していく格好だ。ブラックロックの他、オルタナティブ投資管理会社のHamilton Lane、ParaFi・キャピタル、Tradewebマーケッツもこのラウンドに参加した。
07:45
テザー社、24年1Qの利益が過去最高に
仮想通貨ビットコインへの投資も貢献し、ステーブルコイン発行企業テザー社の24年1Qの利益が45億ドル超となり過去最高に。同社は、初めてグループの純資産を報告した。
06:50
ETFや国・企業保有のビットコインは約27兆円規模=VanEck報告
ビットコインETF分野で、仮想通貨ビットコインを最も保有しているのはブラックロックのIBITで現在274,462 BTCを保有。企業の保有では、米マイクロストラテジーが最多で214,400 BTCを保有している。
06:15
FOMCで政策金利現状維持、ビットコイン一時59000ドル台回復
仮想通貨ビットコインは一時58,000ドル水準を回復。パウエル議長が「米経済は成長もしくはインフレでスタグフレーションは想定していない」とコメントしスタグフレーションへの懸念を後退させた。
05/01 水曜日
15:00
Bitwise最高投資責任者「米国でステーブルコイン法案可決なら、甚大な影響を及ぼし得る」
仮想通貨投資企業Bitwiseのマット・ホーガン最高投資責任者は、米国議会が今年、包括的なステーブルコイン法案を可決する可能性に言及。実現した場合、仮想通貨の広範な普及という面で ビットコイン現物ETFの承認と同等か、それ以上に大きな影響を与える可能性があると述べた。
12:30
米コインベース、ビットコインのライトニングネットワークを導入
米大手仮想通貨取引所コインベースは、ビットコインのライトニングネットワークを導入したと発表した。BTC送金を高速・低コストにする。
11:59
仮想通貨全面安、地合い悪化と香港ビットコインETFの思惑買い剥落で
暗号資産(仮想通貨)相場では、経済指標を受けた米国株安などの地合い悪化に加え、香港市場のビットコインETF・イーサリアムETFの初動不調の影響もあり、ビットコイン(BTC)やアルトコイン相場が急落した。
11:25
Web3ゲーム企業Games for a Living、クラクラ制作企業などから5億円調達
EAの創設者Trip Hawkins氏が共同で立ち上げたWeb3ゲーム企業Games for a Livingは調達ラウンドで、5億円を調達した。
10:05
バイナンスCZ前CEO、懲役4か月の判決
米地裁は、仮想通貨取引所バイナンスのCZ前CEOに懲役4か月の判決を下した。法律違反を知らされていた証拠がないことなどが緩和材料となった。
09:20
東京都、デジタル証券発行の補助金申請を受付開始
デジタル証券(ST)発行企業を支援するため、東京都が補助金申請の受付を開始。都内の企業は申請が認められれば、ST発行に必要な経費の一部を補助してもらうことができる。
07:50
香港のビットコイン・イーサ現物ETF、初日出来高は米国版を大幅に下回る
6つの仮想通貨ビットコイン及びイーサリアムETFの初日出来高は1,100万ドルだった。1月に米国でデビューしたビットコインETF10銘柄の純流入額は6.55億ドルで、香港版はこれを大幅に下回った格好だ。
07:20
リップル社、日本にXRPL基盤のソリューション導入へ 
日本にXRPL基盤の企業向けソリューションを導入するため、リップル社とHashKey DXが提携。このソリューションを最初に利用するのはSBIグループの企業である。
06:45
バイナンスジャパン、ソラナ・XRPなどで日本円取引拡充
仮想通貨取引所Binance Japanは今年2月に、ラップドビットコイン、ファイルコイン、スイに対応追加。国内では、最多のラインアップを有する取引所として50銘柄を提供。
06:15
1つのソラナミームコインの時価総額が300兆ドルに、その理由は
この仮想通貨ミームコインの9割以上の発行数はトークン発行者に保有されており、「凍結権限」が発動されたため、購入した投資家はトークンの送信をすることができなくなっている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア