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米クラリティー法、委員会採決前夜に100本超の修正案が乱立 倫理条項の合意が焦点に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 与野党議員から修正案100本超
  • 倫理条項めぐる両党交渉が最大の焦点

委員会採決前夜に修正案乱立

米上院銀行委員会が米時間14日に実施するクラリティー法のマークアップを前に、与野党議員から100本を超える修正案が提出された。

The BlockおよびDecryptが入手した修正案リストによると、ステーブルコイン報酬の扱い、トランプ大統領一族の仮想通貨関与をめぐる倫理条項、DeFi規制、CBDC禁止など争点は多岐にわたる。

修正案の争点は大きく3つに集約される。第一に、ステーブルコイン保有への報酬(リワード)の扱いだ。上院銀行委員会が今週月曜日に公開した最新法案文には、銀行業界の要求を受けて「利子や預金利回りと経済的・機能的に同等」な報酬を禁止する文言が盛り込まれた。これに対しジャック・リード議員は、禁止基準を「銀行が利子を支払う方法と実質的に類似する」形に緩める修正案を提出した。同修正案は委員会メンバー全員の賛否が問われる。

第二の争点はトランプ大統領一族の仮想通貨関与をめぐる倫理条項だ。ブルームバーグの推計では、トランプ大統領と家族は就任以降、仮想通貨関連プロジェクトで少なくとも14億ドル(約2,100億円)を得たとされる。

仮想通貨反対派として知られるエリザベス・ウォーレン議員は40本超の修正案を提出し、大統領・副大統領・議員の家族が関与する金融機関の認可申請を禁止する案も含めた。

一方で、仮想通貨推進派のシンシア・ルミス議員は13日、倫理条項をめぐる与野党協議が進展しているとしつつ、「トランプ大統領自身が承認する必要があり、法案が自分への攻撃に使われると判断すれば拒否権を行使するだろう」と警告した。

関連記事:米労働組合、クラリティー法案に反対 14日の採決前に圧力

AFL-CIOやSEIUなど米主要労働組合5団体が上院議員にクラリティー法案への反対を要請し、退職年金への影響を警告した。上院銀行委員会は同日に309ページの修正草案を公開し、14日に審議を予定している。

DeFi規制・CBDC禁止・業界の評価

さらに、第三の争点はDeFi(分散型金融)規制だ。リード議員はDeFiを規制の大半から免除し、ソフトウェア開発者の刑事訴追を広く保護する「ブロックチェーン規制確実性法(BRCA)」の全文削除を求める修正案を提出した。

一方、マーク・ワーナー議員はDeFi取引に関する証券法の適用明確化を財務省に求める新条項を提案。DeFi教育基金はすでに、開発者保護を弱める修正案の否決を公開要求している。共和党側ではビル・ハガーティ議員が中央銀行デジタル通貨(CBDC)の恒久禁止修正案を提出した。

業界側はおおむね法案を支持している。コインベースの最高政策責任者ファリアル・シルザド氏は「強力な妥協案であり、各方面の尽力の結果だ」と評価し、ブロックチェーン・アソシエーションとクリプト・カウンシル・フォー・イノベーションも連名で支持を表明した。

また、ホワイトハウスでAI・仮想通貨特命官を務めたデービッド・サックス氏は13日、X上で「明日のマークアップは米国を仮想通貨の首都にするための歴史的な一歩だ」と投稿した。一方、全米銀行協会のロブ・ニコルズCEOは先週末、加盟銀行にステーブルコイン条項への対抗ロビー活動を促す書簡を送った。

委員会通過後は、上院農業委員会可決済みの別バージョンとの一本化、さらに下院との調整を経てトランプ大統領の署名を待つ工程が残る。採決当日に倫理条項の合意が成立するか、また100本超の修正案の中でどの条項が実際に採用されるかが、法案の最終形を左右する。

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