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国産ハードウェアウォレット「AndGo Wallet」、Fireblocksとの統合実証完了

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 国産ウォレット統合の技術検証が完了
  • 鍵管理の自社運用と国際標準の両立

国産ウォレット統合を確認

株式会社デジタルアセットマーケッツ、株式会社インタートレード(東証スタンダード:3747)、株式会社AndGoの3社は5月13日、国産ハードウェアウォレット「AndGo Wallet」と機関投資家向けデジタル資産インフラを提供するFireblocks(本社:ニューヨーク)を統合した金融機関向けデジタル資産管理ソリューションの実証実験が完了し、技術的実現可能性を確認したと発表した。

実証実験ではFireblocksが提供する「Fireblocks Key Link」を活用した。Fireblocks Key Linkは、金融機関が既存の鍵管理インフラを維持しながらFireblocksのポリシー制御やガバナンスワークフロー、2400社以上のカウンターパーティを擁するデジタル資産ネットワークへの接続を可能にするソリューション。

今回の検証では、AndGo Wallet内での秘密鍵の生成・保存・運用、Fireblocksのポリシーエンジンとの連携動作、既存システムとの互換性維持、セキュアな通信確立がいずれも正常に動作することが確認された。

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背景にあるのは、日本の金融機関がデジタル資産事業を展開する際に直面する構造的な課題だ。グローバル標準のデジタル資産インフラを利用する場合、鍵管理を海外システムに依存するリスクが生じ、経済安全保障上の懸念が残る。AndGo Walletは国内生産で利用チップや生産工場の追跡が可能な設計となっており、金融機関が物理的に所有するデバイス内で鍵管理を完結させることで、海外サプライヤー依存リスクを軽減する仕組みとなっている。

AndGo Walletはインターネット非接続のコールドウォレットシステムで、マルチシグおよびMPC型署名フローによる複数人認可、バルク署名対応、既存システム接続用APIなどの機能を備える。複数の国内暗号資産交換所への導入実績を持つ。Fireblocksは機関投資家向けのデジタル資産カストディおよびインフラとして国際的に広く採用されており、今回の統合により両者の機能を組み合わせた運用が技術的に成立することが示された。

今後の展開として、インタートレードは金融機関向けデジタルアセット金融ソリューションとして商用化を進める方針で、デジタルアセットマーケッツは自社サービスのほか金融機関や外部システムインテグレーターとの共創案件への活用を想定している。

AndGoはAndGo Walletの機能強化を進めつつ両社と連携してソリューションを提供する。注視点は商用化のスケジュールと金融機関への実際の導入実績の積み上がり方となる。

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