ビットコイン手数料21年4月以来の高水準に、アルト相場はポリゴン(MATIC)など反落
マクロ経済と金融市場
19日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比251.9ドル(0.68%)高、ナスダック指数は98ポイント(0.66%)高で取引を終えた。
東京株式市場では、日銀の金融政策を受けて買い注文が広がり、前場の日経平均株価は前日比580円(1.75%)高に。今年7月の高値を上回った。
日銀決定会合ではイールドカーブコントロール(YCC)やマイナス金利政策を据え置いたことで、早期の金融政策正常化に対する警戒感が後退した。
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仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比1.65%安の1BTC=42,418ドルに。
Michaël van de Poppe氏は「安値のサポートをテストしたが底割れしなかった。すでに調整は終えたようで、1BTC=47,000〜50,000ドルも視野に入る。押し目を買うつもりだ」として、強気の見通しを示した。
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米SEC(証券取引委員会)の提出書類によると、ハッシュデックスのイーサリアムETFとグレイスケールのイーサリアム先物トラストに対して手続きを開始したものの、上場承認についてパブリックコメントを求めると発表した。
VanEckとARK 21SharesののイーサリアムETFに関する決定も延期してパブリックコメントを求めており、一部では時間稼ぎとの批判も上がった。
BitInfoChartsのデータによると、ビットコインの平均取引手数料は21年4月以来の最高水準の40ドル近くに達し、採掘業者(マイナー)は大きな恩恵を受けている。
Ordinals(Inscriptions)の影響で、未承認トランザクションを管理するmempoolには一時350,000件の承認待ちトランザクションが溜まった。
コア開発者のLuka Dashjr氏が、ビットコインコアの脆弱性を利用し、ネットワークの混雑を引き起こしていると主張するなど議論を巻き起こしている一方、PoWメカニズムの開発者として知られるBlockstreamのアダム・バックCEOは「ビットコインネットワーク上における特定コンテンツや活動を制限することは非現実的だ。」と言及した。
これに対応するためにブロックサイズを増やすことを提案しているとされる。
アルトコイン市場
アルトコイン相場では、イーサリアム(ETH)が2.4%安、カルダノ(ADA)が5.7%安、ポリゴン(MATIC)が5.9%安となった。
クジラ(大口投資家)が2700万ドル相当のMATICをバイナンスに送金しており、市場で売却した可能性がある。
Captain Faibik氏は17日、MATICは巨大な三角保ち合いにあると言及。ブレイクアウトに成功した場合、強気相場の再来が見込めるとの見立てを示していた。
そのほか、Astar Network(ASTR)が韓国大手暗号資産(仮想通貨)取引所Upbitに上場し、急騰する場面があった。
Astar Networkを開発するStake Technologiesの渡辺創太CEOは、Upbitは実質世界2位の規模があるとして通貨ペアにKRW/ASTRが加わった意義を強調。韓国企業との提携を通じて、韓国市場にもさらに注力していくことを明言した。
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