予測市場Polymarket、1月15日までのビットコインETF承認確率を「88%」と予想
「1月上旬の承認確率88%」と推測
DeFi(分散型金融)予測サービスを提供するPolymarketのトレーダーらは、1月15日までにビットコイン(BTC)現物ETFが米SEC(証券取引委員会)に承認される確率は88%だとみている。
Polymarketは、トレーダーが様々な出来事の予測に賭けることができる市場である。「1月15日までに承認される」という予測の値段は88セントであり、実現確率が88%だと予測されていることを示している。
なお、PolymarketはXの投稿で、米証券取引委員会(SEC)が再度、現物ETFを却下する可能性があることも指摘、ヘッジ戦略を取るように勧めている。
関連:今年は米国でビットコイン現物ETF遂に誕生か──2024年仮想通貨市場予測まとめ
ビットコインETFとは
ビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託(Exchange Traded Fund)のこと。投資信託とは、投資家から集めたお金を1つの資金としてまとめ、株式や債券などに投資して運用される金融商品。運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みになっている。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。
▶️仮想通貨用語集
関連:上場投資信託「ビットコインETF」とは|ブラックロックの申請が注目される理由
ロイター通信は12月30日、SECがビットコイン現物ETFの承認を決定した場合には、早ければ3日か4日にも、ETFの発行会社に通知する可能性があると伝えていた。
SECは、1月初旬までに承認可否の決定をするためには、12月29日が最後の書類提出日だとしていた。これを受けて、ブラックロックとヴァルキリーは申請書の最終版を提出した。ETFの指定参加者(AP)を2社指名している。
関連:ブラックロックとValkyrieのビットコインETF、JPモルガンなどが流動性提供へ
1月第一週の承認は厳しいとの意見も
米メディアFoxのビジネス・レポーターを務めるエレノア・テレット氏はSECが今週中にビットコイン現物ETFを承認する可能性は低いとみている。
テレット氏が、ETF発行企業の担当者と話して理解したところによると、SECは審査のためには、29日までに提出された申請書に加えられたすべての変更を検討し、それらにコメントを付す必要がある。
テレット氏は、SECのスタッフが29日から休暇を取っていることを考えると、3日あるいは4日の承認は厳しいと見る形だ。ただいずれにせよ、「今後2週間は仮想通貨にとってエキサイティングな期間になるだろう」と続けた。
承認への期待が高まる中、ゴールドマン・サックスのデジタル資産担当責任者は、ビットコインとイーサリアム(ETH)の現物ETFが承認されれば、機関投資家の仮想通貨に対する関心も高まると予測している。
現物ETFが承認された暁には、その後の1年間で徐々に状況が変化していくのではないかとも意見した。
関連:ゴールドマン・サックス役員「ビットコイン現物ETFは機関投資家の仮想通貨関心を高める」
関連:初歩から学ぶビットコインETF特集:投資のメリット・デメリット、米国株の買い方まで解説
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します