売圧警戒 イーサリアム共同創設者、16億円のETHを取引所に送金
ウィルケ氏、ETHを大量送金
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の共同創設者ジェフリー・ウィルケ氏は10日、4,300 ETH(時価16億円相当)を仮想通貨取引所クラーケンに送金したことが確認された。
一般的に仮想通貨取引所への送金は売り圧力につながる可能性もあり、大口送金の場合は投資家に注目される。
今回の送金について仮想通貨コミュニティでは、ウィルケ氏がイーサリアムを利益確定で売却する可能性を示すものではないかとする意見も聞かれるところだ。売却して得た資金を新しいブロックチェーン事業の立ち上げなどに使う可能性があると推測する向きもある。
ウィルケ氏は昨年6月にも22,000 ETHをクラーケンに預け入れていたが、その後イーサリアムは一時1,870ドル(約28万円)から1,650ドルへと約12%下落した。そうしたことが今回も起こるのではないかとする意見も挙がった。
ウィルケ氏は2023年、2021年、2019年にも大量のイーサリアムをクラーケンに送金して注目を集めている。過去に、共同創設した企業でゲーム開発するための資金を用意するためイーサリアムを売却したことがあった。
ウィルケ氏は送金後も、引き続き大量のイーサリアムを保有している。4つの異なるアドレスで146,003 ETH(時価547億円相当)を保管している格好だ。
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イーサリアムの今後
イーサリアム開発チームは、スケーラビリティを大幅向上させることが期待される次期アップグレード「Dencun」のメインネット実装を3月13日に実装することを目標として設定したところだ。
特に注目されている新機能「プロト・ダンクシャーディング」がL2からL1へのデータ転送コストを削減し、L2ユーザーの取引手数料を大幅に引き下げると予想されている。
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仮想通貨アナリストのWolf氏は、過去のイーサリアムの価格サイクルを分析し、18か月の蓄積期間を経て、イーサリアムは約220万円(14,000ドル)を目指して上昇する可能性があるとの強気予測を披露した。
米証券取引委員会(SEC)が1月にビットコイン(BTC)現物ETFを承認したことで、イーサリアム現物ETFの実現についても期待が高まっているところだ。
現時点で業界の予測は割れている。例えばスタンダードチャータード銀行は5月に現物ETFが承認される可能性が高いと予想しているが、投資銀行TDコーウェンは、承認は2025年後半から2026年初頭になるのではないかと意見している。
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ビットコインETFとは
ビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託(Exchange Traded Fund)のこと。投資信託とは、投資家から集めたお金を1つの資金としてまとめ、株式や債券などに投資して運用される金融商品。運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みになっている。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。
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