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「Dencun後はL2の取引手数料が下がったことを実感できる」イーサリアムL2のzkSyncが予測

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Dencunの効果

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のL2「zkSync」を開発するMatter Labsでエンジニア部門のトップを務めるAnthony Rose氏は「The Block」に対し、イーサリアムの次期アップグレード「Dencun」の効果について語った。

Dencunで「プロト・ダンクシャーディング(Proto-Danksharding)」の機能が実装されることに合わせ、zkSyncのコードを変更したと説明。Dencunが実施されれば、zkSyncは取引手数料をより安価にできると述べている。

L2とは

「レイヤー2」の略で、「2層目」のネットワークのこと。全ての取引をメインチェーンで処理すると負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。取引の一部をL2で行うことで、メインチェーンの負荷軽減や処理速度の向上を期待できる。

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プロト・ダンクシャーディングの実装はDencunにおいて、最も注目を集めるアップグレード。この新機能はL2からL1へのデータ転送コストを削減し、結果としてL2ユーザーの取引手数料を大幅に引き下げることが期待されている。

今回の内容はThe Blockが9日に報道。Rose氏は、プロト・ダンクシャーディングの実装によってユーザーは取引手数料が大幅に下がったことに気づくだろうと述べている。

具体的には、データに関するコストをDencun後に約10分の1まで下げられる可能性があると予測。プロト・ダンクシャーディングに合わせたコードの変更などプロトコルに多くの改善を施したことで、zkSyncのパフォーマンスに大きな効果をもたらすはずだと期待を示した。

メインネットで実施へ

zkSyncはL2ネットワーク上でトランザクションを処理した後、それらをバッチにまとめてL1のイーサリアムに提出している。このバッチがイーサリアム上で検証される仕組みだ。

Rose氏は今回「Dencun後はバッチが大きくなって、取引手数料がより安価になるだろう」と述べている。昨年メインネットで稼働を開始した証明システム「Boojum」をアップグレードし、L1にデータを提出する方法に変更を加えたことで、データを圧縮できるようにもなったと説明した。

関連イーサリアムL2「zkSync」、新証明技術「Boojum」をメインネットでテスト稼働

Dencunは8日のオンライン会議で、3月13日(スロット番号:8626176)にメインネットで実施できるように目指すことが決まっている。有識者の間では、Dencun後にL2やイーサリアムの需要が増加するとの見方が多い。

米大手仮想通貨取引所のコインベースは2024年に向けたレポートで、L2がプロト・ダンクシャーディングに対応し、2024年上半期の間には取引手数料が実際に下がると予想した。

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